宮内寿子「おはなしのへや」

日々、思うこと。

2020-01-01から1年間の記事一覧

『100日の朗君様』

何気なく見始めて、面白くて、U-NEKSTで残りの回(第13話から第16話まで)を見ました。ロマンチック・コメディですが、時代背景は李氏朝鮮時代。フュージョン時代劇の分野に属するそうです。フュージョンとは二つ以上のものを融合するという意味で、韓国では…

茨城県立近代美術館『名作のつくりかた』

パソコンの設定に手間取っている間に、7月が終わります。あっという間でした。昨日、茨城県立健康プラザでシル・リハ体操指導士3級フォローアップ研修会がありました。その帰り、茨城県立近代美術館に寄って来ました。美術館は本当に久しぶりです。企画展は…

句会「クレセント」

俳句を作る会に初めて参加しました。立ち上げを予定している多世代サロンのプログラムの一つに俳句を考え、ともあれやってみようと友だちと一緒にお邪魔しました。 どこの句会もそうなのかどうかわかりませんが、「クレセント」のやり方は次のようなものでし…

新しい生活様式に向けて

知り合いからのメールへの返信です。彼女は、さまざまな差別や暴力の問題に、ヒューマニズムを根底におきながら柔軟に対応できる活動にしていきたいと書いています。私自身はどうしたいか、それをまとめて少し長くなりました。書いておかないと忘れるので。 …

自助・共助・公助

コロナで追い詰められた人たちの状況の酷さが、報道されるようになりました。シリア難民の状況のあまりの過酷さに、言葉が出てきません。超高齢社会を迎えている日本で、自助・共助・公助が言われていますが、これは社会にある程度のリダンダンス(余剰)が…

ニーチェ『ツァラトゥストラ』8:畏敬を宿すラクダの精神

『ツァラトゥストラ』は不思議な魅力を持った著作です。大学時代に読んで、引き込まれました。ニーチェの『人間的な、あまりに人間的な』や『善悪の彼岸』は、あまりにも尖った精神の表出のように感じられて、途中で読むのをやめました。それでも『ツァラト…

介護と祈り

7月も第2週に入ってしまいました。今日(5日)といっても、もう日付が変わってしまいましたが、茨城有権者の会の総会がありました。会の参加メンバーはほぼ65歳以上の高齢者です。この会だけではなく、市民運動で自主的活動をしている集まりは、高齢者が中…

シルバーリハビリ体操指導士3級養成講習会終了

今日で、シル・リハ体操指導士3級養成講習会が終了しました。修了証書をいただきましたが、あと一回分のレポートを提出すると「3級指導士」が認定されます。認定証は後日郵送されるそうです。7月にフォローアップ講習会が1回あります。なんか久しぶりに「…

戻りつつある日々

16日(火)はシルバーリハビリ体操指導士養成講習会の3回目でした。筋肉の部位を19個学習しました。関節の動きが一番難しい部分と前回言われましたが、とんでもない、筋肉の名前を覚えるのも一苦労です。腰方形筋なんて、普通は聞きません。ハムストリングス…

シルバーリハビリ体操指導士養成講習会 2日目

2日目(12日)の講習会では、関節の動きの名称を覚えることが課題でした。その後、寝て行うシルバーリハビリ体操を25個くらい、実習しました。今日レポート書きながら、すでに忘れていることが沢山あって、これで本当に大丈夫かちょっと不安になりました。指…

シルバーリハビリ体操指導士養成講習会

9日、シルバーリハビリ体操指導士養成講習会に参加しました。シルバーリハビリ体操指導士養成事業は、平成17年(2005)度から始まりました。この体操は、茨城県立健康プラザ管理者の大田仁史さんが考案しました。大田さんは、香川県高松市の出身です。昭和37…

EBM(根拠に基づく医療)

EBM(evidence-based medicine)、日本語で「根拠に基づく医療」という言葉がありますが、どういう風に理解されているのでしょうか。一般的には、evidence(根拠)を科学的根拠と受け取っているようです。では、科学的根拠とは何を言うのか。客観的であっ…

レクリエーション(2)

日本では明治維新以降、近代教育の導入の中で、「遊戯」が重要なテーマでした。勉強の合間に「遊戯」の機会を作って生徒を楽しませ、勉学の増進を図る、という考え方です。運動会もその発想から始まっているようです。コメニウスやロックのレクリエーション…

自我の成立

久しぶりに休みの日の晴れ間。草取りを少ししました。 さて、西洋近代哲学は「私」の感覚の自明性から出発します。近代哲学は、認識論的性格を持ちます。「世界とは?」とか、「よく生きるとは?」というような根本的な問いと向き合ってきた哲学者たちが、問…

レクリエーション(1)

高齢者施設等で行われているレクリエーションは、福祉レクリエーションの括りに入ります。ただ現場のスタッフは、レクリエーションをそれほど歴史的・概念的に捉えているわけではなく、利用者さんに楽しんでもらうことを目標に支援しています。福祉レクリエ…

魂・人格(2)

魂の問題を精神性のレベルに展開していったのが西洋哲学の歴史だと言われます。日本では、魂は宗教の対象であって、思想的に人格化の流れを持ちませんでした。それが日本における大衆的アニミズムの残存と言わたりします。人間における物質と異なる霊魂的な…

魂・人格(1)

人間を人間たらしめている何か。それを何と呼んだらいいのか。魂、霊魂、心、精神と言われるような、肉体とは異なった非物質的な何か。現代では、心という表現が一番分かり易いでしょうか。人間の「いのち」の尊さは人格にある、とも言われます。しかし、こ…

エゴグラム

人格、パーソナリティの考え方には、哲学と心理学では違いがあります。人の命の尊厳を考えるとき、そのいのちの尊さを「人格」に結び付けたりします。これはカントに代表される人格主義の系譜と言っていいと思いますが、心理学では人格は価値的な意味を含み…

オンライン授業

オンライン帰省とか、オンライン飲み会とかがニュースで報道されるようになりました。私も、スマホのラインのビデオ通話を始めて使いました。いろいろ使い方があるようですが、初歩の初歩で、対面対話でした。なんか変な感じでしたが、お互いに元気を確認で…

ソクラテスの対話という手法

ソクラテスによって、フィロソフィア(愛知)を語源とする哲学(philosophy)は本当の意味で始まったと言われます。彼自身は著作を残していません。その思想や生き様はプラトンやクセノフォンなどを通して伝えられています。なぜなら、ソクラテスには書き言…

大切にすべきは「よく生きるということ」

PCR検査の拡充をめぐって、専門家会議の意見が変更されました。終息するまではまだまだいろいろ方向転換もあると思います。新学期を9月にしてはどうか、という見解も出されているようです。今回のパンデミックが終息したら、全部元通りではなく、これだ…

「汝自身を知れ」(2)

ソクラテスはよく知られているように、自分では著作を残していません。彼の言行はプラトンの対話編を通して伝えられているものが主流になっています。その他に、クセノフォンの『ソクラテスの思い出』やアリストファネスの『雲』にもソクラテスが描かれてい…

「汝自身を知れ!」(1)

変なお天気が続いています。買い物から戻って来て驚いたのは、岡江久美子さんが新型コロナウィルス肺炎のため亡くなったというニュース。岡江さんは、『終着駅シリーズ』(原作:森村誠一)の主人公牛尾刑事の奥さん役で、お馴染です。えー、もう岡江さんの…

散歩しながら

昨日から茨城も不要不急の外出自粛要請が出ました。県立高校も来月6日まで一斉に休校になりました。 家にずっといるとやはり身体が縮こまる感じがします。平磯海岸通りを散歩していると、走っている女性や砂浜でトレーニングする中学生くらいの男子2人を見…

クラスター対策班に納得

今日は風が吹き荒れています。雨はそれほどではありませんが、雨戸をガタガタ揺らす風の音が間断なく続いています。11日に日付が変わってすぐ位に、結構揺れる地震がありました。3.11再来かと一瞬思いました。それと同時に、今の時期、避難所に人が集まった…

新型コロナウィルス騒動の中で

小学校から下校する子どもたちが、ほぼ全員マスク。スーパーでは、レジのところに、1㍍置きくらいにテープが貼られて、間隔を開けて並ぶよう、放送されていました。 国営ひたち海浜公園は、残念ですが、4日からしばらく休園。ネモフィラの植え付け面積が増…

『ホモ・ルーデンス』(1)

『ホモ・ルーデンス』(高橋英夫訳、中央公論社、1971年)を読み直し始めました。大学生の頃、美学の先生の演習で、この本を読みましたが、分かりませんでした。今、遊戯の問題を考え始めて、再度、読み始めています。 訳者の高橋英夫さんが解説で、(ホイジ…

2020.4.3の水戸

水戸に用事があって昼間出かけてきました。駅南の炎神(アグニ)でランチを食べましたが、結構混んでました。量が多いくらいで、おなか一杯になりました。コーヒーがセルフサービスで付きました。印象的だったのは、お店で販売していた布製のマスク。何人か…

哀切

志村けんさんが亡くなりました。70歳、うーん、何と言ったらいいのか。昨日からテレビの民放は、このニュースで持ちきりです。コントに対するストイックな姿勢が伝えられています。道半ばでの逝去。でも魂はまだ今の状況を見守っていて、「だいじょうぶだ~…

錆を落として、身軽になっていくこと

高齢者のケアに関わって、ケアの原点とは何かを改めて考えています。子どもを対象にしたケアとの違いは何なのか。登山の支援と下山の支援には違いがあると同時に、支援として同じものもあると思います。それは何なのでしょうか。 高齢者ケアで思うようになっ…

h-miya@concerto.plala.or.jp