宮内寿子「おはなしのへや」

日々、思うこと。

句会「クレセント」

 俳句を作る会に初めて参加しました。立ち上げを予定している多世代サロンのプログラムの一つに俳句を考え、ともあれやってみようと友だちと一緒にお邪魔しました。

 どこの句会もそうなのかどうかわかりませんが、「クレセント」のやり方は次のようなものでした。参加者がそれぞれ句を3つ作って持っていき、それらの句を出し合って、評価し合います。主催者が、提出された句に番号を付けて、各自がそれぞれのノートに書き写して、好きな句を5つ選び、選んだ理由を述べていきます。選ばれた句は作った人が最後に名乗り、その読んだ心を述べます。

 やはり季語の多さに圧倒されます。8月の季語に、「生身魂」とあって、お盆の時期の言葉だなとは思いました。「いきみたま」と読みます。これは生きている霊にも仕えるという意味で、高齢者に礼を尽くすお盆の行事だそうです。その対象となる高齢者も生身魂と呼ばれるようになりました。

 言葉の勉強になりますね。「生涯学習」という分野、学習者の主体性・自発性が重要ですが、句会もまた、参加者は、別に「ねばならない」ものでやっているわけではなく、やはり面白いので続くのでしょう。面白さや自発性は「遊び」の重要な特徴です。生涯学習の本質も「遊び」なのかもしれないと思います。時代への対応はもちろんありますが、継続学習として生涯学習を考えるなら、根本にあるのは「遊び」と考えた方がいいのかもしれません。

 以下、初めて作った私の句です。あまりにそのままですが、最初はそれでいいし、あまり技巧に走って行かないよう気を付けてください、と言われました。

 ・メールに咲く今年の花火見惚れおり友人が、もらった暑中見舞いの花火の映像メールがあまりに素敵だからと、私たちにも、送ってくれた人の許可を得て転送してくれました。夏の風物詩である花火の凄さ。絶対失いたくないものの一つと再確認しました

 ・行く雲や草引きながら墓参り墓参りは結構好きです。空を見上げて雲の流れるのを見ながら草取りします。そういうとき、時間が止まっているような感覚になります

  他の参加者の句で、面白いなぁと思ったものが何句かありましたが、出版されているわけではないので、ここには書きません。

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                 7月25日の水田風景

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