宮内寿子「おはなしのへや」

日々、思うこと。

2020-01-01から1年間の記事一覧

国立ひたち海浜公園

朝方は雨がちらついていましたが、お昼頃から晴れ間が出て来て、風は冷たくてもお天気になりました。書かなければならない短い論文があるのですが、ついつい他のことをしてしまいます。 3時過ぎに、国営ひたち海浜公園に行って来ました。すっかり晴れて、気…

「歌カルタ」

昨日・今日はサ高住での勤務日でした。今日は、午後のレクリエーションで、歌カルタをやりました。参加者から思い出に残る曲をそれぞれ上げてもらい、その歌手名をカードに書きます。例えば、『誰か故郷を想わざる』。これは霧島昇の歌です。「花摘む野辺に…

彼岸会

今日はお彼岸のお中日でした。墓参りして来ましたが、何となく雰囲気が静かでした。それなりに人は出ていたのですが、粛々と墓参りしている感じでした。何なんのでしょうね。新型コロナウィルス対策として言われている、人との距離とか騒いで盛り上がらない…

旅立たれた方へ

体調を崩された入居者さんが、搬送先の病院でお亡くなりになりました。93歳、数えで94歳でした。甚(ジン)さん(仮名)とお呼びしておきます。何となくこの漢字が当てはまるような感じの方でした。お亡くなりになってから知ったことですが、お子さんを4人無…

『パンセ』版の変遷

「力のない正義は無力であり、正義のない力は暴力である」 なんか最近見たドラマで聞いた言葉ですが、これは『パンセ』の中にある言葉です。ラフュマ版103にありますが、ブランシュヴィック版では298です。ブランシュヴィック版ではこの前後に正義をめぐる覚…

パスカルとデカルト

ブレーズ・パスカル(1623-62)は、神話や魔術の世界から解放された近代的人間観が成立していく時代に生きた思想家です。同時代の著名な思想家と言えば、ルネ・デカルト(1596-1650)がいます。 『パンセ』はパスカル自身が書いた本ではなく、彼が残した膨…

人生からテイクオフ

体調を崩していた利用者さんの急変の知らせはまだありません。次の勤務時、どういう結果になっているか、ちょっと怖い感じもしています。高齢の方は、徐々に体力が落ちていきますが、病気などで急激に体力が落ちたときは気力で持ち直すことも多く、いきなり…

サチュレーション

先日の勤務時、入居者さんの体調が気になる状態でした。もともと在宅酸素療法の適用者で、移動時には携帯用の酸素ボンベを使っています。年齢的にも心配な方です。サチュレーションが90%という状態が、ここのところ続いていたようですが、先日は、朝、さら…

世界の中での活動の復権

このところ、新型コロナ・ウィルス肺炎への対応で、人の動きがかなりセーブされています。トレーニング・ルームが閉鎖されているので、身体が動かせず、肩こりが解消しません。出来るだけ、歩くようにしています。 さて、ハンナ・アーレントの『人間の条件』…

世界は誰かの仕事で出来ている

缶コーヒー「ジョージア」のCMのコピーです。梅田悟司さんというコピーライターによって生み出された言葉です。梅田さんはCMの世界では有名な人のようですが、私は今回初めて知りました。 私もこのコピーに惹かれました。「社会」ではなく、「世界」とい…

『ボヘミアン・ラプソディ』

「春に3日の晴れなし」と言われますが、土曜日の小雨から昨日今日と晴れています。この晴れも明日の午後には崩れるようです。春は高気圧と低気圧が交互にやってくるので、お天気が変わりやすい。昼間の風は冷たさが減りましたが、夕方以降は冷えてきます。 …

2月の水戸で

16日、東京で研究会がありました。水戸駅で電車を降りてから、図書館に本を返却して、夜の大手門に行ってみました。霧雨の中、煌々と明かりに照らされ、無人の中に威容を誇るように浮かび上がっていました。晴れた日の昼間にまた、来たいなぁと思いながら、…

シラーの言葉:「人間は遊んでいるところでだけ真の人間なのです」2)

今日は朝方、少し雨模様でしたが、お昼頃から晴れ間が出て来て、暖かくなっています。2、3日は春の陽気のようです。恐らく、梅がどんどん咲いて行くでしょうね。9日に、デイ・サービスで観梅に行きましたが、寒くて、ドライブだけになりました。利用者さんた…

折り合うことの難しさと忘れることの意義

今日は建国記念の日でした。神武天皇が即位した紀元前660年1月1日(旧暦)を、明治時代にグレゴリオ歴(新暦)に換算して、2月11日が建国記念の日になりました。第2次世界大戦後の1948年に、GHQによって、日本文化から国家神道が排除される過程で廃止され…

シラーの言葉:「人間は遊んでいるところでだけ真の人間なのです」1)

今日は節分です。節分というと立春の前日、ここ35年間は2月3日ですが、2日の年や4日の年もあります。節分は各季節の始まりの日の前日のことで、立春・立夏・立秋・立冬、それぞれの前日のことでした。節分は季節を分けることを意味しています。江戸時代以降…

気分は春に向かって

テレビをつけると、連日、新型コロナウィルス肺炎のニュースでもちきりです。今日の生け花の会でもその話が出ましたが、でもまだ、実感が沸かないという感じです。インフルエンザは、一昨年15年ぶりくらいに罹って、しんどい思いをしました。インフルエンザ…

「まあ、ちょっと、取りあえず、これで完成としますか」

タイトルの言葉は、ある認知症高齢者が、カレンダーを作ったときの言葉です。あまりに状況にぴったりの発言でしたので、スタッフは大笑いしてしまいました。それなりに出来上がったカレンダーで、もう少し手を加える余地も残っている。そういうカレンダー作…

キヴォーキアンと尊厳死2)

キヴォーキアンの自殺ほう助が、尊厳死に入るのかどうか。むしろその目的からすると、積極的安楽死ではないかと思います。 安楽死・尊厳死をめぐる問題は、錯綜している部分があります。日本では、現在、消極的安楽死と尊厳死はほぼ同じものと考えられていま…

キヴォーキアンと尊厳死1)

キヴォーキアンと言えば、ドクター・デスの呼称を思い出します。2011年に亡くなっていますが、1999年に第2級殺人罪で告訴され、10~25年の不定期刑という有罪判決が下されました。その後、2007年に健康状態悪化で仮釈放されるまで刑務所に収監されていました…

幸福をめぐって5)心の落としどころ

バートランド・ラッセルは幸福な人たちの一般的特徴として「熱意」をあげました。人生への興味を失わない限り、人は幸せでいられる。しかし、です。人生100年時代の幸福はどう捉えられるのでしょうか。今年で、88歳になる作家の五木寛之さんは、「迷いは深ま…

ニーチェ『ツァラトゥストラ』7:最後の人間の幸福

幸せ、幸福というのは、何なのでしょうか。『ツァラトゥストラ』の中で、幸福というのはあまり重要視されていません。それは幸福であるとは、どういうことかと結びついています。少なくとも功利主義的な快と苦という視点から言えば、幸福は快を感じている状…

パーソナルスペースを考える

4日が仕事始めでした。現在は、基本、土曜・日曜だけ「サービス付き高齢者向け住宅」で介護員兼生活相談員として勤務しています。ここは介護付きのサ高住なので、通所部門と訪問部門が併設されています。私は、通所部門、デイ・サービス勤務です。同じ建物…

「遊びをせんとや‥‥」

明けましておめでとうございます。2020年を迎え、今年はいろいろありそうだなぁと思っています。元日の午後、初詣に行って来ました。大洗の磯前神社は、鳥居の下から参拝客が並んでいて、とてもお参りできる感じではありませんでした。母だけは、高齢者特権…

h-miya@concerto.plala.or.jp