2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧
「人間の尊厳と自立」という科目の成立を見てみると、法律に記載された(誠実義務)こと、というのが大きいようです。ではなぜそのような条文が出てきたのか。その背景には、施設における拘束等の問題もあるのではないかと思われます。これはまた別に考えて…
ポール・ブルームの『反共感論 社会はいかに判断を誤るか』(白揚社、2018年、原書版2016年)を読み始めました。ちょっとセンセーショナルな題名に足を止めたのと、私自身、共感とか思いやりが道徳にどういう役割を持っているのか、ずっと気になっていたため…
月一回、数人で集まって花を生けています。先月は県独自の緊急事態宣言でお休みでした。23日午前零時をもって緊急事態宣言が解除され、今日は久しぶりに集まって、花を生けることができました。 桃、麦、レースフラワー、ラナンキュラス 桃と組み合わせる花…
昨日は風は少しありましたが、暖かでした。今日はもっと気温が上がりました。今週の半ば以降はまた冬の寒さがぶり返し、風邪をひきやすいので気を付けてくださいと、昨日の天気予報で言っていました。 さて、このところ考えていた科学的ということは、EBMの…
今日は、昨日の骨に染みるような寒さとは打って変わって、暖かでした。介護福祉士実務者研修のパンフレットを、ある研修実施機関に行ってもらってきました。以前にここで介護職初任者研修を受けましたが、かなりしっかりしたカリキュラムを組んでいました。 …
2007年の「社会福祉士及び介護福祉士法」の大幅改正で、介護福祉士の誠実義務と資質向上の責務が加わりました。誠実義務では担当する人の「個人の尊厳保持」と「自立した日常生活を営む」ための支援が書かれています。 社会福祉士及び介護福祉士は、その担当…
心と身体をめぐる問いは、哲学の中心的問いの一つです。心とは何であって、どこにあるのか? この心をめぐる哲学で、私が最初に鮮烈な印象を受けたのがリチャード・ローティでした。彼は、『哲学と自然の鏡』(Philosophy and the Mirror of nature,1979)で…
昨日(13日)の夜、11時8分の地震は大きかったです。11日から12日にかけて、東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長の辞任と後継指名問題で、ワイドショーは持ちきりでした。それが今日は、地震のニュースでもちきりです。イヤー、何が起こるか分か…
これは板倉聖宜さんの本の題名でもあります。『科学的とはどういうことか いたずら博士の科学教室』(仮説社)を読み始めました。なかなか面白いです。でも、そもそもなぜこういう問いが出てきたかというと、介護の専門職としての定義づけを考える中で、「専…
晴れていますが、今日は寒いです。昨日も午前中は曇っていて寒かったですが、午後になって陽が差してきて、少し暖かくなりました。夕方からはまた冷え込んできて、今日は寒いです。窓越しに見る景色は、陽が差していて暖かそうですが、ちょっと外に出ると途…
ハイデガーの『存在と時間』(1927年)は、存在そのものへの問いを現存在(人間)を通路として問う、というものです。そのために、彼は実存哲学者に分類されますが、彼の問いの本質は「存在」とは何かと言うことでした。ハイデガーの存在そのものへの問いは…
2012年に介護福祉士養成校で授業を受け持ったとき、「倫理学」ではなく「人間の尊厳と自立」になっていたという話は、最初に書きました。テキストを渡されて、福祉サービスの提供は、措置から利用者の主体的利用(契約)に変わった、というようなことを読ん…
「社会福祉士及び介護福祉士法」(1987年制定、1988年施行)は2007年に大幅に改正されています。改正は大きく4点あります。①定義規定の見直し、②義務規定の見直し、③資格取得方法の見直し、④社会福祉士の任用・活用の見直しです。現場等で一番話題になるのは…
『ツァラトゥストラ』の中で、精神について書かれている言葉で一番私が引きつけられているのが、以下の引用の部分です。第二部「著名な賢者たちについて」に出てきます。そして、採録的に第四部の「ヒル」にも出てきます。 精神とは、自ら生のなかへ切って入…