宮内寿子「おはなしのへや」

日々、思うこと。

2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

今生きること

明日から4月です。でも明日はまた寒いという予報。 25日の春合宿の参加者の方からの感想をメーリスで読ませていただきながら、いろいろ考えています。私は認知症初期の方の介護の現場にいるので、作業療法士の川口淳一さんの活動について知ることができたの…

千葉・茨城教授学研究の会

25日の土曜日、千葉・茨城教授学研究の会の春合宿に参加させていただきました。毎回、参加者の先生方の授業にかける熱意とそのレベルの高さに、刺激を受けます。 教授学研究の会は、故斎藤喜博氏が1973年に結成したものです。教授学研究は、授業の学、子ども…

ケアにおける客観性3)―系譜学の客観性概念

私たちの毎日の生活の中で、いろいろなものの見方や価値観に出あうのはごくごく当たり前のことです。「カラス、なぜ鳴くの?」「カラスの勝手でしょう」というのは、ドリフターズが流行らせたフレーズでしたが、小阪修平さんが恣意性としての相対主義の時代…

ケアにおける客観性2)―ニーチェの系譜学における文献学の意義

ニーチェは「すべては解釈である」(遠近法主義)と言いながら、しかしその解釈を判断評価できるとします。その際、多様な解釈を一つの「正しい」解釈から判断評価するわけではありません。では、どうするのか。そこで登場するのが、系譜学的解釈です。ニー…

ケアにおける客観性1)―ニーチェの遠近法主義

ケアを相手に寄り添うことと、定義することから始めて、ケアの立場に立った客観性とはどのようなものでしょうか。その際、まずニーチェの解釈のみ(遠近法主義)の立場から始めてみたいと思います。そうすると、立場を超えた客観性をどう設定できるかの問題…

マインドフルネスと現象学

マインドフルネスが言われるようになりました。マインドフルは注意を配るというような意味ですが、マインドフルネスは今、ここに100%注意を集中すること、判断評価しないであるがままの現在を受け入れることと、言われます。現象学のエポケー(判断停止)も…

道徳的発達段階とごまかしーー森友学園問題から

森友学園は小学校設置の認可申請を取り下げました。それに伴い、籠池泰典理事長が退任の意向を表明。 森友学園は、昨年6月に、小学校建設用地として国有地を1億3400万円で取得しました。ところが、国有地取得金額をめぐる疑惑(地価評価額から86%引き)、認…

那珂市つるしびな展

那珂市のつるしびな展に行ってきました。会場は二つしか回れませんでした。那珂総合公園内の歴史民俗資料館と中央公民館の前の曲がり屋です。帰ってきてから、マップを見たら、中央公民館でもやってました。残念。両方とも、ボランティアスタッフが会場運営…

介護とパーソナル・スペース

介護の仕事の難しさは、他人との距離の問題でもあるかなと感じています。介護というのは、パーソナル・スペース(プライベートゾーン)に入ってゆく仕事ですから。 パーソナル・スペースというのは、「なわばり」と言ったらいいでしょうか、他人に近づかれる…

国家とは何か

トランプ大統領が、2月28日夜(日本時間3月1日午前)、連邦議会の上下両院合同会議で、初めての施政方針演説を行いました。「私の仕事は世界を代弁することではなく、米国を代表することだ」と述べたようです。 日本の予算委員会では、森友学園に大阪豊中市…

h-miya@concerto.plala.or.jp