宮内寿子「おはなしのへや」

日々、思うこと。

シルバーリハビリ体操指導士養成講習会

 9日、シルバーリハビリ体操指導士養成講習会に参加しました。シルバーリハビリ体操指導士養成事業は、平成17年(2005)度から始まりました。この体操は、茨城県立健康プラザ管理者の大田仁史さんが考案しました。大田さんは、香川県高松市の出身です。昭和37年に東京医科歯科大学医学部を卒業した後、伊豆逓信病院リハビリテーション科部長、同病院副院長を経て、茨城県立医療大学教授になり、同大学の附属病院院長、そして茨城県立健康プラザの管理者になった方です。リハビリテーションの普及促進を進めて来た人で、80代になった現在も現役で活動されています。名目トップでなく、活動し続けているのは凄いと感じました。身体とどう付き合っていくかは、最期まで生き切るために、とても重要な要因だと感じています。

 最初の1時間半は大田さんのお話でした。その中で、98歳でお亡くなりになったお母様の、90歳から毎年腰が曲がっていく写真が紹介されました。当時静岡県に住んでいたお母様が、93歳の時、香川県にあるご自分の旦那様のお墓参りがしたい、と言い出されたそうです。それを実現させて、98歳で亡くなられた。移動にシルバーカーや手すりが必要であっても、座る力と30秒のつかまり立ちで移乗する力があれば、外出ができ、社会参加できる、という話に「なるほど」と思いました。

 10分座っていられればトイレに行けますし、立つことができれば外出できます。シルバーリハビリ体操が目標としているものです。そしてこの体操は、いつでも、どこでも、ひとりでも、器具を使わないでもできる体操です。「最期まで身体として人間らしくある」という願いが、シルバーリハビリという言葉には込められているということでした。

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        大田仁史さんのお話で使ったテキストとそこへの書きこみ

h-miya@concerto.plala.or.jp