宮内寿子「おはなしのへや」

日々、思うこと。

「しかたなかったと言うてはいかんのです」

13日に、NHKで放映されたドラマです。見るつもりはなかったのですが、ブレイディみかこさんが予告していたドキュメンタリー番組「銃後の女性たち」を予約撮りしようとしていたら、始まりました。引き込まれて観てしまいました。 原作は熊野以素『九州大学生…

まん延防止等重点措置、何度目?

オリンピック閉幕しました。スポーツは素晴らしいなぁと思いました。しかし、その間のコロナ感染拡大のスピードに唖然としていました。人が動くとこうなるんだなぁ。 日本の感染者数は、欧米他に比べてもそれほどではないのに、病院が危機的状況に陥っている…

茨城県警察本部見学

30日、茨城県警本部を、子どもたちと一緒に見学してきました。最初に、県警の仕事に関するビデオを視聴してから、自転車の乗り方体験や管制センターを窓越しに見学しました。110番通報を窓の外から手順通りにやってみて、それがどのように受理されるかも体験…

TOKYO2020

23日金曜日からオリンピックが始まりました。コロナ感染拡大下でのオリンピック開催には、賛否両論あります。翌日の午前中に、開会式のビデオ映像が放映されていたのを、偶々見ました。ちょうど聖火リレーで王貞治さん、長嶋茂雄さん、松井秀喜さんが登場し…

枝を使った創作品

昨日のはまぎくカフェでは、枝を使っての創作を、柴沼清さんの指導の下、行いました。何とかなると、ちょっと安易に考えていたプログラムでしたが、柴沼さんの適切な指導が無かったら上手くいかなかったと、反省しています。でも、参加者の皆さんは「久しぶ…

シュタイナー教育と療育

発達障害への療育を考えるとき、ヨーロッパにおける治癒教育を思い出します。19世紀には、この言葉は存在していたと言われます。治癒教育という言葉は、ルドルフ・シュタイナー(1861~1925)が創設したシュタイナー教育(ヴァルドルフ教育)を思い出させま…

療育について

午後から雷雨の予報が出ていましたが、梅雨は明けた感じの今日の晴れ間。でもその後、やはり雷雨で、停電しました。お天気が悪いと、放デイの子どもたちも何となく調子が悪そうです。梅雨が明けると、暑さと体力の鎬の削り合いになりますが。 療育というもの…

ひたちなか市社会福祉協議会「高齢者外出支援事業」

小雨降る中、常陸那珂港見学に行ってきました。国土交通省海上視察レクチャールームで、港湾空港事業の概要を聞き、海上視察の予定でしたが、あいにくの小雨で、海上視察は中止。その分説明をしっかり聞いて、常陸那珂港内をバスに乗って見学しました。 1973…

発達障害改善プログラム研修会

6月が終わろうとしています。怒涛の6月でした。千葉看護協会の仕事がWEB講義になったことで、かなり緊張しました。講義の予行演習もしたりして、2日間、6時間の仕事でしたが、終わった時の解放感は大きかったです。6日に、ワクチン接種の1回目があって、…

盲視(ブラインドサイト)と現象学的発想の限定性

直接経験の領野(マッハ的光景)を、フッサールは「超越論的主観性」と言っています。つまり、私たちが最も直接的に具体的に経験している光景そのもののことで、客観科学の基礎になるものです。マッハの絵のことです。しかし、この意識の直接経験を客観科学…

緑の季節

6月は何となくじめついています。でも緑がきれいです。5月の新緑とは異なった瑞々しさがあります。雨が多くなるせいでしょうか。これはカラマツです。カラマツがこんなに緑色をしているなんて、この季節でなければ見られない色合いです。 6月13日冨士山5合…

枝画の鑑賞方法

水曜日(16日)のはまぎくカフェは、「枝画の楽しみ方」でした。枝画とは、絵の輪郭線に「木の枝」を使って、それを平板上に「漆喰」で固定します。そののち、枝で構成された輪郭線の中を絵の具で彩色した作品です。 枝画の創始者柴沼清さんが、現物を8つ持…

遊びの力

そろそろ梅雨入りかなぁ(14日に梅雨入り宣言が出されていました)と思う曇り空が続いています。体調にも影響しますね。こういう時こそ、「遊ばにゃそん、そん」。下は、枝を使った工作です。 「枝で遊ぼう」の試作品(モミジバフウの実、萩の枯れ枝、粘土、…

カントの統制的理念

インクルーシブ社会の話を授業の中でしたときに、ある学生さんの感想に、障害を持っている人への差別を無くすことは現実には難しい、という意見がありました。差別を無くして共同社会(インクルーシブ社会)を実現するというのは、現実には達成不可能なもの…

「合理的配慮」

従来の障害者支援の考え方は、 障害者の福祉の増進が基本でした。しかし、改正障害者基本法では、すべての国民が障害の有無によって分け隔てられることなく、お互いを尊重し合って共生社会を実現することが掲げられています。2011年改正の障害者基本法にはこ…

インクルーシブ社会へむけての法改正

教育において先行して使われてきたインクルーシブという表現。これがインクルーシブ社会を目指していることは、既に触れました。このインクルーシブ社会は、「障害者の権利に関する条約」(2006年12月の国連総会で採択)の基本理念の一つとして挙げられてい…

インクルーシブ

19日の「はまぎくカフェ」で、「パプリカ」を歌いましたが、そのときに「Foorin楽団」の動画紹介がありました。「Foorin楽団」は、「Foorin」と病気や障害のある子どもたち10人が結成したバンドです。「Foorin」の5人にはそれぞれ担当の子どもたちがいます。…

「ルビーの指環」(寺尾聰)

水曜日のはまぎくカフェで、「歌かるた」を作ってゲームをしました。歌名から歌手名を取るゲームです。この歌を選曲する過程が面白かったのですが、それをカフェでやると時間が足りないので、スタッフが選曲しました。54曲選曲して、テーブルに載りきらない…

心のデトックスのあとに

哲学には、心のデトックス効果があるのかなと思います。自分のこだわりと向き合って、「なぜ?」を繰り返していくと、最後は「私が気にしているだけ」に辿り着くことが多々あります。 大学1年か2年の時、デカルトの方法的懐疑に倣って、それをやったことがあ…

放課後等デイサービス

今日から放課後等デイサービスで、児童指導員の仕事を始めました。発達障害(学習障害を含みます)を持つ子どもたちが、放課後や学校が休みの時に通って来る場所です。 学習障害LD(Ⅼearning Disability)は、脳の中枢神経系に機能疾患があることによって…

「パプリカ」のイメージで花を生ける

今日は結構雨が強く降りました。昨日は、曇っていたのが、夕方頃には晴れ間が出て、ほっとしました。お天気が気分に与える影響は大きいな、と思います。雨が降っていると、静かにしていようという気になります。こういうときは、気分転換に歌をかけたりしま…

水色の世界

昨日の夕方、ネモフィラが満開のみはらしの丘に行ってきました。翌日から緊急事態宣言が出される地域からも、観光客が来ていたと思います。それでも、夕方でもあり、人ではそこそこでした。連休から連休明けぐらいに見頃が来るのですが、今年は早かったよう…

「パプリカ」

21日の「はまぎくカフェ」で「パプリカ」をみんなで歌いました。これからカフェの応援歌にしていきたいという趣旨です。私たちにできるように、スタッフの一人が振り付けも考えました。でも、最初は、皆さん歌うだけで精一杯。それも結構、難しかったです。 …

フロギストン説

ものが燃えるのはなぜか? 私たちは酸素の働きによると習っています。でもそれってどういうことか説明して、と言われると…。燃焼とは酸化反応の一種で、っていうことは錆ることと同じ反応ということですよね。感覚的には、フロギストンという燃素が離れるこ…

観察と推論の関係

シャーロック・ホームズは人並外れた観察眼を持っています。そこから色々推測して、対象者の職業や好み、癖、その時の悩み事などを見抜きます。ナイチンゲールは「観察」の重要性を指摘しました。観察を通して患者の病態を捉えることで、それを改善するため…

日常生活の中の「裸の事実」

看護や介護という分野での「科学的」とはどういうことかを考えています。戸田山和久さんの『「科学的思考」のレッスン』(NHK出版新書)に、科学的説明はできるだけ「裸の事実(Bare Fact)」を減らす試みだ、という表現が出てきました。これは哲学で言う「…

ハイデガーのSorge(関心・気づかい)3.

昨日は小雨で肌寒かったです。今日は曇りで時々晴れ間が出ていますが、寒いです。明日からは気温が上がるとの予報。暖かくなると、草の伸びが速くなります。そうなると、草と格闘の時期に突入です。「晴耕雨読」という言葉が浮かびました。「晴れた日には田…

ハイデガーのSorge(関心・気づかい)2.

ここのところ、お天気も安定していて、桜がきれいです。西洋シャクナゲも花が開き始めました。 2021年4月2日庭の西洋シャクナゲ 今、ハイデガーのSorge(関心・気遣い)の解釈をしている論文を幾つか読んでいます。ハイデガーは「現存在(人間)の存在」をSo…

津軽三味線を聴く

はまぎくカフェで、津軽三味線を弾く「弦悟郎」という5人の小中学生グループの演奏を楽しみました。とても上手で、子どもたちの将来を思うと、ワクワクしてくるような演奏でした。 コミュニティーセンターのラウンジからみた桜です。昨日から満開のようです…

映画監督小泉堯史さん

小泉堯史さんのお話を聞く機会がありました。映画に描く人物は、自分が会いたい人だそうです。そして、これまで、映画に関わりたくないと思ったことはないとも。ある監督のグループにいたときは、合わなくてすぐに辞めたそうですが、黒澤明監督のもとでの助…

h-miya@concerto.plala.or.jp