横須賀市にあります。もともとは、国の所轄機関として1971年に設置された「国立特殊教育総合研究所」から始まりました。これが、2001年に独立行政法人化されました。主務大臣は文部科学大臣ですから、業務運営をチェックするのは文科省です。
2008年(平成20)に、発達障害教育情報センターが設置され、2017年(平成29)に機能拡充されて、発達障害教育推進センターになりました。その前年、2016年(平成28)にはインクルーシブ教育システム推進センターが設置されています。
従来の身体的・知的障害児への特殊教育から、知的に遅れのない発達障害児への支援も含めて、特別な支援を必要とする幼児児童対象の教育を、特別支援教育と言っています。
NISEは、実践的研究と研修を目的としています。国の政策立案への寄与や教育現場への貢献、各都道府県の特別支援教育政策や教育実践などの推進に寄与する指導者の養成、特別支援教育に関する情報普及や自治体・学校支援などを行います。
この組織自体は、幼児児童の実践的指導は行っていません。ホスピス運動のシシリー・ソンダースが設立した聖クリストファー・ホスピスを思い出しました。このホスピスはホスピスケアを実践すると同時に、それを支える研究・教育機関でもありました。実践と研究・教育は同じ所でやった方がいい、と私は思っています。
NISE自体では無理でも、各都道府県や市町村レベルで、そういう施設が欲しいものです。
10月25日制作。フーセント―ワタ、リンドウ、赤ドラセナ、羽毛ケイトウドリアン