宮内寿子「おはなしのへや」

日々、思うこと。

2024年ニューイヤーコンサート

 20日(土)の1時半から、はまぎくカフェが催されました。今回のメインは、山本彩子さんの歌唱と歌唱指導。彩子さんに出演して頂くのも4回目になり、コロナが5類対応になったことで、参加者も増えました。彩子さんのファンも増えています。

 1部はヘンデル作曲の「私を泣かせてください」(1711年)で始まりました。この曲は、ヘンデルのオペラ『リナルド』の第2幕で歌われるアリアです。アリアというのは抒情的な独唱曲のことです。『リナルド』は第1回十字軍がエルサレムイスラム教徒から奪還する話で、7回派遣された十字軍で、唯一成功した遠征でした。勇者リナルドの婚約者アルミレーナが、魔法使いによってさらわれ、敵の大将から求愛されます。そのときに歌われるアリアです。「どうか泣くのをお許しください」と自分の過酷な運命を訴える歌です。

 次にモーツァルトの『フィガロの結婚』から「恋とはどんなものかしら」、ラフマニノフの「夢」が歌われました。ラフマニノフの手の大きさの話が出て、とても印象に残っています。そして「マリーゴールド」。これはウクライナの民謡です。お母さんを思う歌で、心に沁みてきました。会場もしんみりしました。

 そして第1部の最後で歌われたのが、『サウンドオブミュージック』からの3曲。これは、第2部の歌唱指導の時に、みんなで歌いました。

 お得感のあるコンサートをやりたいというのが、彩子さんの思いでしたが、十分すぎるくらいお得感満載。第2部では、彩子さんが舞台から降りて、「シャボン玉飛ばそう」、「雨降りお月」、「この道」、「エーデルワイス」、「私のお気に入り」、「サウンドオブミュージック」を母音法やリズム読みの指導も入れながら、一緒に歌ってくれました。

 マスクをしていても、マスクの下で口の端をきゅっと上げると声が前に飛ぶという指導もありました。なるほどです。マスクをして話していると、どうしても声が籠りがちになります。マスクの下で、ニコッとして声を出すんですね。

  

 最後に、ベートーヴェンの第九の有名な部分「喜びの歌」をみんなで歌って終了。私たちがよく知っている「晴れたる青空‥‥」で始まるこの歌は、第4楽章の合唱部分「歓喜の歌」のバリトンの独唱部分に、岩佐東一郎さんが作詞したものです。とても気持ちよく歌って終わりました。楽しかったです。

h-miya@concerto.plala.or.jp