宮内寿子「おはなしのへや」

日々、思うこと。

情熱のコンチェルト

 ザ・ヒロサワ・シティ会館大ホール(茨城県立県民文化センター)で、10日コンサートが行われました。大ホールは1514席。ほぼ埋まっていました。センターの駐車場は満杯で、少し離れた場所の、千波湖畔の駐車場に止めました。時間がなかったのでかなりの速足で歩いて着いたときは、開演まで10分を切っていました。マスクは暑くて外していましたが、席に着いてみるとほぼマスク着用状態でした。

 当日の演奏曲目はグリンカルスランとリュドミラ」序曲で始まりました。遅れてくる人のことも想定しているのでしょう。次に成田達輝さんでチャイコフスキーの「ヴァイオリン協奏曲」。大盛況でした。拍手鳴りやまず、アンコールに「黒いリボンをつけたブーレ」が演奏されました。この曲は初めて聞きました。その後、金子三勇士さんでラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」。こちらも拍手が鳴りやまず、アンコールで弾かれたのがバッハの「G線上のアリア」。

 チャイコンラフマニノフも大好きな曲です。生で聴くのはやはりいいですね。世界的に活躍されている若いお二人の演奏は、エネルギーに溢れていて、かつ繊細でした。成田さんの楽器はストラディバリウス。そうかなと思いましたが、調べたらやはりストラディバリウスでした。音の違いなんてよく分かりませんが、バイオリンの音で時々気になる高音の外れた様な軋みのようなものを全然感じませんでした。

 バイオリンは苦手だなぁとずっと思っていましたが、最近ヤッシャ・ハイフェッツを聴くようになって、音の響きを心地よく聴けるようになっています。成田さんのバイオリンの音色も心地よかった。

 ピアノ曲は一番聴き易いですが、金子さんのピアノの音には心が弾むような感じがしました。オーケストラとの掛け合いも、お二人とも素晴らしかった。

 コロナからの解放感もあるのでしょうか。会場も熱気にあふれていました。とても素敵な2時間をもらった気がします。

 

h-miya@concerto.plala.or.jp