宮内寿子「おはなしのへや」

日々、思うこと。

オカリナ演奏を聴く

 19日(水)、オカリナの合奏を聴く機会がありました。オカリナの音色は柔らかで哀愁を帯びています。音の出し方から、木管楽器に分類されます。金管楽器は、トランペットやホルン、トロンボーンなどで、唇を振動させて音を出します。木管楽器はフルート、サクソフォーン、クラリネットなどで、リードを振動させたり、息を吹き込んで音を出します。

 オカリナという名称は、イタリア語の「oca(ガチョウ)」に由来します。「-ina」は゛小さい”を意味する接尾辞なので、「小さいガチョウ」という意味になるようです。泪の形をしているので、ガチョウというのがピンときません。

 オカリナに似た楽器の起源はマヤ文明にまでさかのぼるとか、メソポタミア文明に見た目は違うが同じような原理で作られた楽器が存在したとか、かなり古くからあるようです。中国や中央アメリカなどにも同様のものが見られるそうです。現在のオカリナは、16世紀にアステカの楽器がヨーロッパに伝わって、1860年頃にイタリアのジュゼッペ・ドナティの手で改良されてほぼ現在の形になったと言われます。ソプラノ管、アルト菅、バス管の3種類があり、大きさや重さがだいぶ違います。

 「通りゃんせ」「涙そうそう」「また君に恋している」など10人が音を合わせて演奏してくれました。参加者も「夏の思い出」「見上げてごらん夜の星を」「ふるさと」を一緒に歌いました。アンコールの「川の流れのように」は盛り上がりました。

 音の優しさには心が和みます。演奏する人も演奏することで癒されるようです。

 

      私の持っているオカリナ            「やまびこ」の演奏風景

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