宮内寿子「おはなしのへや」

日々、思うこと。

「いちょう広場」(ひたちなか市教育研究所教育支援センター)

 教育支援センターは、学校以外の学びの場として各市町村に設置され、不登校児童生徒の支援を行っています。令和5年度4月現在の茨城県における設置数は43です。ひたちなか市の教育支援センター「いちょう広場」は、東石川の教育研究所の中にあります。中央図書館の横です。

 教育研究所がいつ設立されたか、HPには載っていませんでした。ひたちなか市になったころなのでしょうか。1994年11月1日に、勝田市那珂湊市が合併しました。旧那珂湊時代、教育研究所なるものが在ったかどうかは定かではありません。直接聞きに行くのが一番早そうですが、機会があったら調べてみたいと思います。

 さて、なぜ教育支援センターなのかというと、校内フリースクールに関心を持ち始め、那珂湊中学校内に実験的に設置されたという話を聞いたことから始まります。どういう形で運営されているのか興味があります。また、不登校の子どもたち自身には、教室を変えるだけの場所というのは居心地はどうなのかも気になりました。

 「みんなの未来支援室」で聞いたら、市役所の障害福祉課を紹介され、そこからさらに教育委員会事務局指導課に案内されました。ワンストップ化が言われますが、現実には難しいですね。皆さん丁寧でしたが。

 現在那珂湊中学校内に設置されているのは「ふれあいルーム」で、絆サポーターが直接担当しています。と言っても、小学校へ出向いたりして情報収集もやっているようで、常駐という状態にはなっていないようです。しかも、一人か二人。「ふれあいルーム」は教室に行きたくない子どもの居場所。昔の保健室を思い出します。

 勝田地区の中学校では、校内で、教室に入れない生徒の別室支援をしているところもあるという話を伺いました。那珂湊中学校の「ふれあいルーム」は、ゆくゆくは校内フリースクールの形にしたいとか。ただしまだ「思い」の段階のようです。勝田地区にある教育支援センター「いちょう広場」(教育相談所内)の那珂湊版構想のようです。

 場所としては校内フリースクールはいいと思います。もっとも、子どもの気持ちの問題はあります。それ以上に、人を雇う予算が問題でしょうね。現場の先生たちにこれ以上の仕事を増やすのは酷というもの。問題を抱えている子どもたちへの対応は、それなりの訓練を受けた人でないと難しいし、効果も出ないと思います。

  2022年11月24日『ピカソとその時代展』で撮影  パブロ・ピカソ「一房のブドウのある静物」(1914年)

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