宮内寿子「おはなしのへや」

日々、思うこと。

2016-01-01から1年間の記事一覧

従姉の死去

8月も残り1週間を切りました。台風の雨、大気不安定の雨と、従姉の通夜、告別式は雨に見舞われました。他のいとこが、「雷まで伴う雨女だった」と言ってましたが、納骨の時も突然雨が降ってきました。エネルギーの塊のようだった従姉の涙雨らしく、みんな…

ニーチェと妹エリーザベト

スマップ解散報道以来、スマップ報道がリオ五輪と交互に民放を独占しています。1月の騒動は収束していなかったということです。私たちの世代は、1970年のビートルズ解散を思い出します。原因はいろいろ言われはするものの、未だに当事者たちが黙したまま(と…

「うまく生きること」「よく生きること」

「うまく生きること」と「よく生きること」は別ですが、両方ともに学びが関係しています。頭ではわかっているけどできないという段階をクリアしないといけません。これは、どういうことを言っているのでしょうか。倫理的問題(「よく生きる」)では主知主義…

学校の中立って?

「核のゴミと私たち」と題して企画中の「小出裕章氏講演会」(10月15日、於勝田ワークプラザ)において、前もって若い人たちからの質問を取り小出裕章氏に答えてもらいたいと思っています。ある学校を訪問して、趣旨を説明し、学内にチラシと質問文を掲示し…

『きっと、うまくいく』、『4分間のピアニスト』

『きっと、うまくいく』DVDで漸く観ました。170分があっという間のインド映画でした。2009年公開当時、インド映画歴代興行収入1位を記録したコメディ映画だということは、聞いていました。大笑いする映画というイメージを裏切られ、もちろんコメディです…

『ゴルギアス』から

前回、政治における「カタチ」の問題を書きました。では内容をどう考えるのか。この問題は、プラトンが政治の世界から哲学の世界へと、生きる場を変えたときに問われていた問題でもあります。『ゴルギアス』は対話篇初期の最後の頃に書かれたと言われていま…

『帰ってきたヒトラー』:政治における「カタチ」の意味

日本でも6月17日から順次公開されるようです。原作は2012年にドイツで風刺小説として出版され、250万部を売り上げているとか。日本語訳も出ています。2015年に映画が公開されるや240万人を動員。原題 Er ist wieder da(彼が再びここにいる)は、ちょっとシ…

フクシマエコテック

5月26日(木)、福島県双葉郡楢葉町にひたちなかから、4人で行ってきました。楢葉町一歩会の新妻会長と「道の駅楢葉」で合流して、案内して頂きました。4人のうち2人は何回か福島を訪問していて、初めては私ともう一人の二人。 楢葉町一歩会は、放射性物…

座禅会と最近の活動

4月の末頃から5月にかけて、体調不良で、更新してませんでした。あちこち動いてはいたのですが。 小出裕章さんをひたちなか市にお呼びしようという企画も動き出しました。私も関わっています。「どこへいく?核のゴミ」がテーマです。きちんと専門家のお話…

茨城有権者の会設立

17日(日)みと文化交流センターで、日本婦人有権者同盟水戸支部の最終総会と、新たに「茨城有権者の会」の発足会が行われました。 日本婦人有権者同盟は、女性参政権獲得運動の継承団体として戦後最初に誕生した女性団体だそうです。理想選挙と女性の政治参…

アサザプロジェクト:湖と森と人を結ぶ霞ヶ浦再生事業

昨日(12日)、「未来への風いちから」の春の福祉バス研修会で、予科練平和記念館 (阿見町)とアサザ基金のアサザプロジェクト(牛久市総合福祉センター)の視察をして来ました。 アサザプロジェクトには刺激を受けました。アサザプロジェクトは、霞ケ浦の…

自衛隊の桜と予科練の歌

金曜日(8日)に勝田の陸上自衛隊施設学校の桜を見に行きました。若い学生がランニングする姿を見ながら、「予科練の歌」を思い出しました。安保関連法案が施行された今、もう郷愁では歌えない歌になったと感じました。歌詞を思い出し、ランニングする彼らに…

伸びすぎたゴム

4月になりました。3月の後半は、たまっていた疲れが出て、気力体力共に落ち込んでいました。無理のし過ぎはよくないなんて他人(ひと)には言っていたのに。自分は全然コントロールできませんでした。 いつも9月と3月は、なんとなくだらけていました。半期ご…

ビオトープ:水辺環境

18日(金)に突然耳下腺が張れ、びっくりポンでした。耳鼻科で漸く夜7時過ぎに診てもらい、おたふくかぜではなかったので、一安心。疲れがたまってたのかなと思います。夜の眠りが浅くなっていたので、そのせいもあったのかも。ともかく散歩を心がけています…

自由な主体とローカル・レジスタンス

先週はいろいろ飛び回っていました。7日(月)には常陸太田市議会で、平山晶邦議員の一般質問を傍聴しました。第三セクターの経営問題は、潜在的リスクを抱えた経営になっていないかどうか、常にチェックが必要だと理解できました。 9日(水)はさわ野杜ふれ…

「保育園落ちた日本死ね!!!」に

話題になっているブログ記事のコーナー、覗いてみました。2月29日の衆院予算委員会で、民主党の山尾志桜里議員が取り上げたところ、安倍首相が「匿名である以上確かめようがない」と答弁し、「本人出せ」とヤジも飛んだとか。安倍さんは自分のことが書かれて…

新渡戸稲造@ある研究会にて

昨日(28日)、東京の研究会に出席しました。発表者は『新渡戸稲造―人と思想』の著者森上優子さん。発表者含め11名のこじんまりとした会でしたが、質疑応答の時間も充実していました。 新渡戸稲造(1862-1933)が今ちょっとしたブームだという話も出て、経営…

「記録なくして処遇なし」

稲葉峯雄さんの『石のぬくもり―人間学校・老人ホームから―』(1985年)を読み終わりました。措置、処遇という言葉がたくさん出てきます。行政による入所決定という措置に関しては、現在では利用者が福祉サービスを利用するという考え方に変わっています。も…

子育てサロン おあしす@長堀

昨日(23日)、一中コミセンで開かれている子育てサロンに行ってきました。30分くらい遅れていったので、もうすでに盛り上がっていました。27組の親子が参加していて、パパ・ママ組も1組参加してました。毎年6月には、3サロン合同でパパの育児サロンもや…

ワーク・ライフ・バランス

昨日(2月16日)東海村産業・情報プラザ(旧リコッティ)で、東海村男女共同参画事業「ワーク・ライフ・バランスセミナー」があり、聞きに行ってきました。光畑由佳さんが講師で、講演の題目は「子連れワークスタイルから見える『私らしい働き方』」でした。…

地方からの出発

先週、佐川文庫でのコンサートに感激した話を書きました。水戸の河和田町であれほど素晴らしい世界を創りだせること、それを思う時、佐川一信さんの始めた活動へと再び思いが帰りました。 メルロ=ポンティは『知覚の現象学』の中でボヴァリー夫人が田舎生活…

チェ・ソンジン ピアノ・リサイタル

立春の昨日(2月4日)、佐川文庫ホールで開催されたチェ・ソンジンのピアノ・リサイタルを聴いてきました。素晴らしいという言葉しか、出てきませんでした。 21歳という若さからくるエネルギーと圧倒的なテクニック、思索的とも言える表現力と繊細なまでの音…

老人福祉はこどもの問題、家族の問題

これは稲葉峯雄さんが『石のぬくもり』の中で書いている言葉です。ガリラヤ荘のひな祭りに児童養護施設から4歳と2歳の幼児がやって来て、百歳近い老人と手を取りあって祝っている。こどもがいても事情があって一緒に暮らせない百歳近い老人と、親の顔を知ら…

地方選挙

東海村の選挙を手伝っていました。手伝いながら、どうして自分は立候補したんだろうと言うことも考えていました。それは政治に関わるとはどういうことかという問いでもあります。 東海村だけでなくひたちなか市の選挙もそうですが、中心的支持者の在り方は、…

福祉とは

『石のぬくもり』、毎日少しずつ読んでいます。1978年9月の日記には、老人福祉週間にほご募金を行っている話が出てきます。ホームの中の清貧を集めて、地域福祉に参加しようやと始めたそうです。これはガリラヤ荘独自の赤い羽根運動ですが、「財布のヒモをほ…

LGBT―性的少数者

昨日(1月6日)の「あさイチ」でLGBTをメイン・テーマにしていました。私も女性学や「女性とメディア」という授業を担当してきましたから、当然このテーマは見逃がせず、見てしまいました。 渋谷区で昨年3月31日に、同性カップルを結婚に相当する関係と…

石のぬくもり

稲葉峯雄さん(2008年没)が書かれた『石のぬくもりー人間学校・老人ホームからー』を読み始めました。これは稲葉さんの老人ホームの園長日記を中心にまとめられた本です。稲葉先生とは、松山東雲短期大学で出会いました。私が就職した生活文化専攻には福祉…

明けましておめでとうございます

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。 今年はどういう年になるのでしょうか。このところ、気候変動が気になりますが、今日は、晴れて穏やかな元旦になりました。お正月になってから、煮物を作っていますが、こういう瞬間に幸せを…

h-miya@concerto.plala.or.jp