宮内寿子「おはなしのへや」

日々、思うこと。

茨城有権者の会設立

 17日(日)みと文化交流センターで、日本婦人有権者同盟水戸支部の最終総会と、新たに「茨城有権者の会」の発足会が行われました。

 日本婦人有権者同盟は、女性参政権獲得運動の継承団体として戦後最初に誕生した女性団体だそうです。理想選挙と女性の政治参加を掲げ、市川房枝さんの志を広めるべく、70年にわたって活動してきた会です。そして同盟の志を継ぎ、性別を超え世代を超えて政治に関心を広める新しい組織として、「茨城有権者の会」が発足しました。

 理想を掲げることは、人生における灯台を作ることだと思います。ただ生きることは、生成流転の中にあります。理想とは何か。私は道しるべであると同時に、乗り越えて行くものなのだろうと思っています。乗り越えるというより、キャロル・ギリガン流に、生存の「展開」を導くものと言ったほうがいいのかもしれません。「展開」という語は横への広がりをイメージします。理想にはどうしても囚われがちですが、理想が先行して生を縛ってしまうと、逆効果ではと思っています。

 「茨城有権者の会」が、政治への関心を広げ深めて、選挙に行く人が増えることを願っています。選挙は、無理なく政治に関わる大切な第一歩だと思っているので。

h-miya@concerto.plala.or.jp