宮内寿子「おはなしのへや」

日々、思うこと。

県議会開催から約140年?:茨城県庁・県議会議事堂見学

 茨城県庁と県議会議事堂を見学する機会がありました。県庁の25階からの見晴らしは、お天気が良かったので素晴らしかったです。25階には飲食スペースがあって、結構埋まっていました。本を読んだり、勉強したりしている人たちもいました。

 

         東方向                  25階に飾られている木彫(吉田正雄)

 議事堂も見学しましたが、茨城県議会の歴史に関する質問、3択には答えられませんでした。議会が始まって何年になるか? ①100年、②110年、③140年。答えは140年でした。2008年に議会開催130周年が言われましたから、そこから約10年以上経っているということでしょう。

 でも、茨城県議会のHPには、1947年(地方自治法による設置)設立、となっています。私たちのイメージする議会制民主主義は、第2次世界大戦後です。明治時代は直接君主制ですから、主権者は天皇でした。

 茨城県で初めて議会が開かれたのは、府県会規則による選挙で、1879年(明治12)4月でした。しかしこれは議会と言えるのでしょうか。知事の権限が大きく、議会が予算案を否決しても、知事裁量で通ってしまいます。こんなのが議会と言えるのか。議員の発言力が増すのは、1889年に帝国憲法が公布され、1890年に第1回の国会が開催されて以降です。もちろん、県会が自由民権運動の土壌を作った、という見解もあります。

 言葉は同じでも内容はどうなのか。議会では執行部席と議員席が対峙しています。最初の、県会の時はどうだったのでしょうか。議長は誰が務めたのでしょう?

 考えると分からないことが一杯出てきます。一緒に見学していた小学生が、知事が一番高い席(議長席)に座ると答えていましたが、最初の県会で一番高い席に座ったのは誰だったのでしょう。

h-miya@concerto.plala.or.jp