宮内寿子「おはなしのへや」

日々、思うこと。

千葉・茨城教授学研究の会2022夏合宿

 6日午後から7日のお昼まで、久しぶりに対面での夏合宿が開かれました。2020年の春合宿からコロナ禍で中止になり、それ以降オンライン対応でした。コロナ感染が落ち着いていた時期に今回の合宿は計画され、それ以降の感染急拡大の中、事務局の方々は悩まれたことと思います。初めから人数を制限しての募集でしたが、さらに、医療用抗原検査を受けて証明書をもらって参加、という条件付きで合宿が開かれました。

 コロナ感染はまだしばらく続きそうです。どういう対応をしていくか。その時の感染状況を見極めて、感染しないように対策を取りながら、行動する以外に道はなさそうです。いつまでも人間同士の接触を避けていては、別の問題が生じてきます。人間関係は問題ももちろん生みますが、やはり人間にとって原点的場だと思います。

 模擬授業では、同じ問題に対する他の人の視点を、即座に追体験できます。これは他の人の視点を共有して、自分の視点が進化する体験と言えます。「え、そう読む?」や「あ、そうか」がどんどん連動していって、行ったり来たりしながらも、読み方が自分にも納得がいくものとなっていく。

 自分一人で、「批判的読み」をするのは結構時間がかかりますが、模擬授業では、次から次へと視点の転換があって、頭の中をぐるぐるかき回される感じがあります。「正解」への拘りを捨てれば、こんなに刺激的体験はありません。

 人それぞれの遠近法に、日常生活でも気づかされることは多々あります。ただ、そこにそれほど関わることなく、日々の生活は回っています。この研究会の合宿の面白さは、それぞれの遠近法に、互いに注目し合える時間であることかなと思っています。

          模擬授業「物語りを20文字にまとめよう!」

h-miya@concerto.plala.or.jp