宮内寿子「おはなしのへや」

日々、思うこと。

プロダクティブ・エイジング

 昨日は「はまぎくカフェ」の打ち合わせでした。その前に、査読をしていて、論文中に「プロダクティブ・エイジング」という言葉がありました。高齢者に関する高等学校の倫理・公民の教科書記述を分析した論文です。初めて聞く言葉で気になって調べました。

 1975年にアメリカの老人学で著名だった精神科医ロバート・バトラーが提唱した言葉です。彼は、エイジズムという年齢に関する固定観念や偏見を表現する概念を出しています。

 プロダクティブ・エイジング(生産的高齢者)というのは、有償・無償に関わらず、生産的に社会に関わっていく歳の取り方です。高齢者の社会貢献という考え方を切り拓いた、と言えます。社会貢献はもういいよ、という考え方もある。ただ生きがい、という観点からすると、キーワードの一つではあるでしょう。

 バトラーは、若い世代に依存する高齢者という高齢者像を変えるのに、大きく貢献した人です。いわゆる社会的生産年齢の後に、死の前には長い時間があり、高齢者問題というのは様々あるなぁと思います。死に辿り着くのも大変です。

 少なくとも「はまぎくカフェ」は、プロダクティブ・エイジングの活動だと思いました。

       クルクマ、ベッチーズブルー(瑠璃玉アザミ)、撫子、雪柳(7月15日)

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