宮内寿子「おはなしのへや」

日々、思うこと。

「契約」というやり方

 3月になったと思ったら、もう27日。3月ってこんなに忙しかったっけというくらい、今年の3月はバタバタでした。24日は月一回の生け花の集まりがあり、25日は冷蔵庫を買い替えての搬入、午後には母のショートステイの契約をしました。いつも使っているところが一杯で、今回は新しいところなので契約が必要でした。

 介護保険制度が導入され、措置から契約へというの流れの中で、私たちにも契約というものが馴染になってきています。介護保険制度は2000年に創設されました。その制度のための法律が1997年12月に公布され、2000年4月から施行された介護保険法です。

 日本の社会福祉制度は1990年代に抜本的改革を余儀なくされました。これが社会福祉基礎構造改革と言われているものです。この改革の流れの中で、社会福祉の基本事項を定めた社会福祉法は、1951年の社会福祉事業法を改正、名称変更して2000年5月に公布、施行されました。

 社会福祉基礎構造改革社会福祉サービスの供給方法を変えるものです。日本の社会福祉制度は、第2次世界大戦後に始まり、生活困窮者の保護・救済を中心にして「措置制度」として展開されました。この社会福祉制度は、社会の構造変化と政府の財政縮小方向の中で、「措置制度を契約による利用制度に変える」(大島正彦)という抜本的変革を迫られるようになったわけです。

 介護保険制度はこのような流れの中で始まりました。措置制度の廃止は、行政の責任の後退とも言われます。この点に関しては、実感する部分があります。しかし同時に、利用者側の多様な選択とサービス提供者のそれへの応答の意義も感じます。まだまだその質に関しては課題山積ではありますが。

 社会の中で行われていることは、契約がベースにありますが、今まで、「形だけ」の印象があります。今も、契約条項を一文一文チェックはしませんが、基本的な部分の説明はなされます。社会全体が、契約に慣れていく過程なのかもしれません。

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姫ミズキとアイリスのお生花(しょうか)2種生け。姫ミズキで真と副を作るのは難しかったです。ほとんど先生にやって頂きました。真には前あしらいと後ろあしらいがあって、前は元気なもの、青年期のイメージで、後ろは少し力が弱いもの、年寄りのイメージというのが、面白かったです。アイリスで体(体真・谷・体先)を作ります。

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