宮内寿子「おはなしのへや」

日々、思うこと。

「福祉のお仕事フェア」

 今日も猛烈に暑かったです。茨城県福祉人材センターからのお知らせで、ホテルレイクビュー水戸で開催された「福祉のお仕事フェア」に参加してきました。ひたちなか市水戸市以外の法人に関心があったのと、フェアがどんな感じかなと思ったからです。残念ながらフェアへの参加者はそれほど多くはありませんでした。

 興味を持ったいくつかの法人のうち、二つの法人のお話を聞きました。一つは、小美玉市(社会福士法人)敬山会です。子連れ出勤化ということに興味を持ちました。託児所があるわけではなく、子どもたちはスタッフの休憩室やあるいは施設の中で遊んでいて、手の空いているスタッフが面倒を見ているそうです。いいなぁと思いながらお話を聞きました。ここは、基本が身体に障害を持つ方たちの施設です。かなり重度の方たちが入所していて、新人職員にはマンツーマンで教育・指導するプリセプター体制をとっているそうです。これは、重要なことだと思います。法人設立は1992年です。

 もう一つが、石岡市(社会福士法人)滴翠会です。ここのレクリエーションと救護施設慈翠舘(1978年開設)に関心を惹かれて、話を聞きました。レクにはなるほどなぁと思うものが沢山ありました。面白かったのは、救護施設の方から聞いたホームレスの人たちの話です。ホームレスの人たちは、保護されても元の生活がいいと出て行ってしまうというのです。仲間がいて、それなりに回っている生活の方が自由でいいと。これは分かる気がします。たとえ快適な生活が与えられても、そこで生きることが必ずしも自分から望んだものでないなら、人はそこで生きたくないと思うでしょう。生きることにおける自主性や自発性は、生きる気力につながります。ホームレスの状態を肯定しているわけではありません。でも、生きるとは何なのか、改めて考えさせられました。

 夜になって少し過ごし易くなりました。明日も暑そうです。

h-miya@concerto.plala.or.jp