宮内寿子「おはなしのへや」

日々、思うこと。

存在給で生きる

 存在給というのは、「人はいるだけで価値がある」という考え方だそうです。この「いる」ことを基本に考えるとき、次に「いる」とはいかに(どういう風に)「いる」かがテーマになってきます。老いの問題とは、この「いかにいるか」の問題かなと思っています。

  「老いるとは楽しむこと、耐えることではない」といったのはオーストラリア連邦政府・高齢者ケア省(1998年当時)のブロンウィン・ビショップ大臣でした。彼女が当時書いた、オーストラリアの高齢化への国家戦略の趣意書の最後の一文だそうです。

 「レンタルなんもしない人」が話題になっているとか。私も気になって、ちょっとネットで見てみました。一番気になっていたのは、生活どうしているのかなということ。なんと貯金があるので今のところ問題ないとか。結婚していて、お子さんもいる。

 生活のために働いている人が大勢いるなか、(゜-゜)まあ、贅沢な選択肢なのかぁ。でも、お金稼ぐために社会とつながっていた現役世代が、そこから降りた後、何したらいいのか戸惑う定年世代になる。定年世代にとっても、一つの生き方の提示なのかもしれませんね。「レンタル何もしない人」はまだ35歳。ハイスペックな男性です。存在給で生きるという生き方、なるほどそれもありか。 

h-miya@concerto.plala.or.jp