宮内寿子「おはなしのへや」

日々、思うこと。

アンパンマンは健在なり

2015.9.3 

 昨日、1歳から3歳くらいの子ども連れのお母さんたちが集まっている子育てサロンにお邪魔しました。自分の子育て期を思い出しながら、お母さんたち(周囲の大人たち)の忍耐強さで子どもは育ってゆくんだなぁと改めて感じました。

 それにしても「アンパンマン」は根強いですね。2歳くらいの女の子が、しっかりアンパンマンのキャラクターを覚えていて驚かされます。子どもが小さい頃はよく一緒に見てましたが、最近は「女性とメディア」の授業でキャラクター分析を学生にさせるので見たくらいです。

 1997年11月から1998年11月にかけての1年間に放映された500話のキャラクターを集めたものを見てもらって分析させましたが、男キャラと女キャラの比率は7対3でした。性格も書き出してもらいましたが、男キャラと女キャラではかなりはっきりとした違いが現れていました。

 男キャラは泣かない・正義感が強い・職業を持っている・言葉使いが荒い・好奇心がある・やんちゃ・いじわる・乱暴・頼りがいがある・強がり・声が大きい・寛大・威勢がいい・穏やか・戦闘シーンが多い・悪役・助けてくれる・ロマンチスト等々、多彩です。

 女キャラは、泣き虫・弱い・お姫様キャラが多い・瞳が大きい・寂しげ・元気・甘えん坊・可愛らしい・親切・恥ずかしがりや・穏やかな口調・料理ができる・天真爛漫・戦いが嫌い・守られ役・ドジっ子・世話焼き等々。

 学生が改めて身の回りのジェンダー(文化の中の性の在り様)に気づくきっかけになりました。

                                  宮内ひさこ

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