宮内寿子「おはなしのへや」

日々、思うこと。

ナイトタイムエコノミー

 今日はハロウィンです。ケルト人起源の、秋の収穫を祝い悪霊を払う祭だったのが、アメリカで民間行事として定着し、宗教色は無くなっていると言われます。子どもたちが仮装して、家々を回ってお菓子をもらう行事、くらいに私は記憶してました。何らかの宗教的意味合いはあったのだろうけど、と。そう言えば、何年も前にアメリカで、仮装してハロウィンに参加した日本人留学生が、「止まれ」と言われた言葉が聞き取れず、一歩踏み出して射殺された事件を思い出しました。

 ハロウィンは日本ではあまりなじみがありませんでしたが、ここ数年、渋谷で行事として盛り上がって報道されるようになり、今日のNHKの特集でも取り上げられていました。ここで、ナイトタイムエコノミーという言葉を始めて知りました。「夜遊びの経済学」。

 1990年代初頭から、英国が振興に取り組んできた試みです。特に観光客にとっては、日本の夜は遊べるところが少なくてつまらないとか。なるほどなぁ。そう言えば、夏の祭りも、私が小さかった頃は、夜中の2時3時までやっていたようです。確かに次の日は辛いなあとは思いますが、夜の時間の開放感もありますよね。治安の問題やゴミの問題など、解決しなければならないことは沢山あるようです。それでも、やろうという地域主体の試みがあれば、新しい経済活動としての可能性を秘めているようです。

 仕事が終わってから、夜のコンサートや美術館でワインを楽しむ、なんてことも素敵だなあと思います。次の日が休みでないとちょっと無理ですが。

h-miya@concerto.plala.or.jp