宮内寿子「おはなしのへや」

日々、思うこと。

南海トラフ地震臨時情報

 相変わらずの暑さに体力が消耗しています。パリオリンピックは盛り上がっていますが、8日の宮崎沖を震源とする地震情報に一時テレビは占拠されました。南海トラフ地震という言葉も出て来て、ちょっとびっくりしました。

 8日午後4時半過ぎに、日向灘の深さ31キロを震源とするマグニチュード7.1の地震が発生しました。日南市は震度6弱の揺れを観測し、宮崎港には50センチの津波が来ました。

 トラフ(trough)は、深さが6000メートルより浅い海盆のことです。6000メートルを超えると海溝(trench)になります。南海トラフは四国沖にあり、4000メートルの深い溝になっています。東の端が駿河湾内に位置する駿河トラフと重なっています。西の端は、九州・パラオ海嶺(海底山脈)の北端になります。

 南海トラフは、フィリピン海プレートユーラシアプレートと衝突して下に潜り込んでいる部分です。年間6センチくらい沈み込み続けて、100年で6メートルになります。この沈み込みでため込まれたひずみが解放されることで地震が起きると言われます。南海トラフ地震の記録は古くから残っていて、100年から200年に一度、巨大地震が起こってきました。一番最近のものが、1944年12月7日の昭和東南海地震(M7.9)と1946年12月21日の昭和南地震(M8.0)です。その前が、1854年12月23日の安政東海地震(M8.4)と同年12月24日の安政南海地震(M8.4)です。

 直近の巨大地震から既に80年経っていますから、もうすぐ地震が起こるのではと予測されてきたわけです。今回のものがそうなのかどうかは分かりませんが、いずれやって来る可能性は高い。その被害は、東日本大震災の10倍を超えると想定されています。

 暑いに夏に肝を冷やす事象です。

                    収穫した夏野菜

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