宮内寿子「おはなしのへや」

日々、思うこと。

変形花器に生ける

 昨日(20日)のお花です。花器に合わせて、流れを作ったり、花の位置を考えます。花器も主役です。前回も変形花器で生けましたが、前回より楽しめるようになりました。

 黄色のボール状の花がエピデンドラムです。中南米の野生種は背が高いようです。茎が1メートル以上になるので、日本で品種改良され、鉢植えで楽しめるようにされました。色も元はオレンジ系だったそうですが、白や赤、ピンク、イエロー系へと改良されました。明治の末年頃に日本に伝えられました。

 花の名前は覚えにくいです。エピデンドラムはギリシア語から来ています。ギリシア語の「epi」(上)と「dendron」(樹木)から命名されましたが、野生種が木の上や岩の上に根を張る着生ランだからだそうです。ちょっと見えにくいのですが、後ろにさしてあるブルーの花がブルースターです。これは覚えやすい名前。この花の特徴は、切ると白い樹液が出てくること。ベタつきます。そして、欄でも桔梗でもないのに斑入りの葉っぱがキキョウラン。花が小さく桔梗に似ているからだそうです。それと、葉っぱは欄に似ている。欄に似ているとはあまり思えないのですが。でも、キキョウランは、こういう花器に生けるとき、映えるなと思います。

   カラー、レースフラワー、エピデンドラム、ブルースター、キキョウラン、ギボウシ

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