宮内寿子「おはなしのへや」

日々、思うこと。

春を活ける

 まだ1月ですが、今日の生け花では、一足早く春を活けました。私が活けたのはネコヤナギとコデマリ、チューリップ、デルフィニウム(青紫の花です)。ネコヤナギがふっくらした小豆色で惹きつけられました。チューリップも紅色に白い斑入りで明るい華やぎがあります。私の撮影では、あまりうまく花の感じが出ていませんが、実物はみずみずしい春の華やぎを感じさせてくれています。

 活けるときにいつも思うのは、自然の造形の妙。ネコヤナギの枝のしなり方や絹毛のような花穂の可愛らしさ、この時期は葉っぱが出る前なのですが、人工物のようでいながら、やはり生きた質感がみなぎっています。デルフィニウムの色合いも素晴らしいです。花言葉は「清明」。ぴったりです。属名のDelphiniumは、ギリシア語でイルカを意味する「delphis」を語源としていて、つぼみの形がイルカに似ていることからきているそうです。私が見た写真ではおたまじゃくしのように見えましたが。でも花が咲いている姿は和名の大飛燕草、ツバメが飛ぶ姿に似ていることからつけられたそうですが、こちらのほうがあっている感じがします。

 花や木の名前の由来も、調べてみると面白いです。

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