宮内寿子「おはなしのへや」

日々、思うこと。

フラとハワイアンバンド演奏

 昨日今日と、暑さは収まっています。「暑さ寒さも彼岸まで」を実感していますが、今年の夏は本当に暑かったです。この状態は、異常気象というより、常態化しているようです。来年をどうやって乗り切るかを考えてしまいます。

 土曜日(21日)のはまぎくカフェでは、フラとハワイアンバンドを堪能しました。フラの横須賀先生の自己紹介の時、「80歳になって至る所に故障が出てきていますが、踊ると元気になります」という言葉が印象的でした。身体能力の衰え以上に、私たちは気持ちが萎えてゆくのかもと、思わせられました。

 最初はフラの先生二人が踊る『カイマナヒラ』でした。カイマナはダイヤモンドのことで、ヒラは丘を意味します。ハワイのオアフ島、ワイキキビーチの象徴であるダイヤモンドヘッドを歌ったメレ(曲)です。

何度か出てくるフレーズが

 「カイマナヒラが美しく見えた

  カイマナヒラは高くそびえていた」

です。ハワイの人たちのカイマナヒラへの思いがゆったりとした曲調とフラの踊りで心地よく伝わってきます。

 この後フラの皆さんがピンク色のブラウスと藤色のドレスに衣装を変えて『プア リリレファ』を踊ってくれました。プアは花を意味し、リリレファはサルビア科の赤い花の名前ですが、パロロの谷に降るやさしい雨のことも意味するそうです。それと、ハワイの神話に登場するモオ(オオトカゲ)に求愛された美しい女性の名前でもあるのです。このメレ(曲)は作曲者カハウアヌ・レイクが、後に妻になる伝説的クムフラ(フラの師匠)、マイキ・アイウを想って作ったものです。作詞を依頼されたメリー・カヴェナ・プクイは、カハウアヌ・レイクの想いを知った時、モオ(オオトカゲ)の悲しい恋の伝説を思い出したそうです。パロロの谷に群生するリリレファに例えられたマイキ・アイウはまた、モオに恋された女性リリレファとも重ね合わされます。ドラマチックな恋のメレで、フラの定番曲の一つだそうです。

 

h-miya@concerto.plala.or.jp