昨日は、天満宮社頭祭で山車が巡行しました。本祭り以外で、山車が湊の中をこれ程広範囲に回るのは初めてだったと思います。社頭祭(居祭り)は、神輿を出すだけで神輿の巡行を行わないので、風流物の巡行も行わないようです。
調べていて分かったのは、茨城県教育庁「伝える、結ぶ、広がる❝茨城のおまつり❞(民俗文化財活性促進事業補助金)」の選定した五つのまつりの中に、「みなと八朔まつり」が入っていたことです。
近世以前からの歴史を持ち、現在も継承されていることや構成要素に国・県指定又は国選択の無形民俗文化財を含むものであること、約1万人以上の入込客数があり、地域振興に役立っていることなどが選定基準として挙げられていました。そして、文化財保護を目的としたおまつりへの補助制度としては、全国で唯一、とありました。
補助額500万円までだそうで、既に枠は取ってあるようです。補助対象経費と補助対象外経費が分けられています。直接的な宗教行為に関わる経費(玉串料、奉納費、しめ縄代など)や飲食代などは、補助対象にはなりません。祭りの経費で飲食代や酒代は結構大きいのではと思いますが、それは自分たちで出すようにということです。当たり前と言えば当り前です。山車保有町内、町印のみの町内では割当金が異なるようですが、それぞれが申請書を作成中とか。
「みなと八朔まつり」の構成文化財は、六町目の獅子と元町のみろくです。これらは国選択の無形文化財です。昔、毎年祭りが行われていた頃、祭り好きだった伯母(故人)が「獅子とみろく」を特別視していましたが、聞いてもなぜなのかよく分かりませんでした。今回少し調べてみて、なるほどと思いました。神輿が最後に海に入るのも、菅原道真が海から来たと伝承されているからというのも、今回調べていて分かったことです。
祭りを継承する意義を考えるいい機会だと思います。その意味でも、今回の「茨城のおまつり」に選ばれたことは、もっと広報されてもいいのではと思いました。
2024.8.24 七町目の風流物と元町のみろく