宮内寿子「おはなしのへや」

日々、思うこと。

衆院選への動き:リベラルの力

 高齢になるとどうしても表情が厳しくなります。ところが、軽度認知症の方々は、柔らかなかわいらしさを保っています。健康状態や心的状態なども関わりますが、安定感が保たれる状況ができているときには、こういう穏やかな表情でいられるんだなあとこちらも穏やかな気持ちになります。

 打って変わって、連日ニュースをにぎわす衆院選への変動は、面白くもありますが、力のぶつかり合い、凌ぎあいで疲れてきます。でも、辻元清美さんが「リベラルの力を信じたい」と言っていたのは、ストレートな表現で印象に残りました。

 9月25日に安倍首相が解散を表明したのにぶつけるように、小池百合子都知事が新党「希望の党」の結成を発表。28日には、前原誠司民進党代表が、民進党の候補者を希望の党から立候補させるという奇策を発表。はあー、なにそれ?って思っていたら、希望の党民進党出身者の選別、「排除」を始めました。民進党最大の支援組織連合がこれに反発し、無所属での出馬表明も相次ぎ、10月2日には、枝野幸男民進党代表代行がリベラル新党の結成検討を表明、3日に立憲民主党を立ち上げました。その結党理念は立憲主義と民主主義を基本に掲げたものと言えます。

 衆院選は10日には公示され、22日が投開票と言われています。リベラルとは何か、結構気になる人が増えているようです。自由だと、リバティとかフリーダムですが、自由主義リベラリズムです。じゃあ、リベラルって何でしょうね。辞書的には、形容詞で「気前のよい」「寛大な・心の広い・偏見のない」「自由主義の・進歩的な」「教養的な」などが出てきます。名詞としては自由(改進)主義者となっています。とりあえず、私としては、リベラルの力を「自由主義の力」と捉えておきます。

 じゃあ、自由主義って何?自由を何よりも重視する立場、ということでしょうか。自由にはいろいろあります。経済的自由(ヨーロッパの市民革命を主導した力は、この尊重)、思想信条の自由、宗教の自由、身体的自由、政治的自由などなど。20世紀に入って、社会権が重視されるようになり、人間らしく自由に生きる権利の保障が問題になりました。もう少し整理したいと思いますが、明日にします。

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