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宮内寿子「おはなしのへや」

日々、思うこと。

一人ひとりを大切にする

 人は一人では生きられない、これはよく言われるし、あまりに当たり前と言えば当たり前のことです。共同体の維持はその意味でも生存の必要性から生まれたし、それを危うくするものは排除されざるを得なかった。当然、共同体の中で個々人は束縛されることも多かったわけです。

 ではなぜ共同体の存続の前に個人を持ってくるのでしょうか。民主主義とは、もともとは主権が人民の側にあるという考え方です。個々人の権利を掲げるようになるのは、18世紀のイギリス、フランス、アメリカの市民革命以降です。

 1776年のアメリカの独立宣言には次のように謳われています。「‥‥すべての人は平等に造られ、‥‥一定の奪いがたい天賦の権利を付与され、その中に生命、自由および幸福の追求が含まれている‥‥これらの権利を確保するために、人類の間に政府が組織されたこと、‥‥その正当な権力は被治者の同意に由来することを信じる」と。

 このアメリカで生まれた人権思想はヨーロッパにおいて、「人は自由かつ権利において平等なものとして出生し」から始まるフランス革命での人権宣言(1789年)に結実します。

 こういう人権の考え方を追ってみると、一人ひとりを大切にすることが民主主義という意味や、憲法が何のためにあるのか、立憲主義って何なのかも、なんとなくわかりますよね。                             宮内 ひさこ                           

 

h-miya@concerto.plala.or.jp