宮内寿子「おはなしのへや」

日々、思うこと。

憲法ドキュメンタリー番組

 久しぶりに名平洞公園を散歩しました。そして四つ葉のクローバーを2本見付けました。去年は、9本見付けたので、今年はあまり散歩してないなあ。

 昨日のNHKスペシャル「憲法・70年の潮流」は録画しながら、最後まで見てしまいました。日本会議の出発点が、1970年の三島由紀夫の割腹自殺に触発された右派の青年たちによる日本青年協議会結成だったことに納得。2015年の憲法改正に関する調査で、改憲を必要とするが43%、必要ないが34%。しかし9条に関しては改正の必要ありは25%、必要なしが57%でした。かつて護憲・改憲論争は、9条に焦点が当てられていました。これを主導したのは当時の社会党でした。

 現在、改憲必要ありと考える国民は、むしろ自分たちの生活を守るための改憲と考えるようです。護憲派も、自分たちの生活を守ることを起点に、逆に、今ある憲法を実現して欲しいと訴えます。報道ステーションの中で語られていたと思うのですが、かつて改憲派だった元自衛官が、現在は護憲派の立場になったと。彼は、現憲法の精神を知るにつれ、作られたときの理想に燃えた創造性を今の改憲派は持っているのかと疑問に思うようになったそうです。ただ昔に戻そうとしているだけなのではないかと。そして賛成している人たちは、強い国を実現することで自分も強くなると錯覚している。しかし、国が武力で強くなるとき、個人の自由は抑圧されて行くと語っていました。これはその通りだなあ、と思いました。

 4月30日のNHKスペシャル「憲法誕生への道」も見ごたえがありました。上の元自衛官だった人が語っていたように、現憲法に創造的に結実した当時の(日本人だけでない、世界の)人びとの平和への思い。「平和国家の確立」を掲げて、敗戦の中から立ち上がった日本人の渾身の思いが伝わってきました。そしてこの「平和国家の確立」という理念は、敗戦直後の昭和天皇勅語の中で語られていたこと。それを受けた現憲法の平和主義は、安倍首相の言う「積極的平和主義」とは明らかに異なっています。

 両ドキュメンタリーは、『不思議なクニの憲法』と合わせて、何人かで学習会をやりたいような内容でした。

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    四つ葉のクローバー                    名平洞公園

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