25日の介護職初任者研修で、車いす体験をしました。お天気がよかったので、教室から外に出て、坂道や歩道を押したり、交代して座って押してもらったりしました。歩いていると歩道の凸凹はそれほど気になりませんが、車いすだと押す方も乗っている方も振動を感じます。坂道は押して上がるときより、下りが怖かったです。昔、ベビーカーを押していたときはどうだったっけ、と思い出そうとしたのですが、あまり記憶にありません。
車いすで段差を超えるとき、手の力だけでは越えさせられない高さでも、ボディメカニクスの方法を使うと、思いもよらないほど軽く越えさせることができます。車椅子の後ろに自分の腰を着けて、太ももの力を使って乗り越えさせます。
ボディメカニクスの考え方と方法は、例えば、重いものを持ちあげるときは腰を下ろして重心を低くしてから持ちあげる、という形で紹介されています。ベッドに横になっている利用者さんの身体の向きを変えるときも、腕を胸で組んでもらい膝を曲げて身体を小さくまとめてもらうと、お互い楽に動作を行えます。
ボディメカニクスの原理を身につけている先生は、姿勢がまっすぐで重心がぶれない動き方をします。見ていて心地よい動きです。地面に根が張っているような安定感があります。スポーツをやっている人やダンスをやっている人は、身体の動きに神経が行き届いている感じがします。私の肩こりや腰痛もボディメカニクスの原理を知って、それを身に付けたら、改善されるかも。