宮内寿子「おはなしのへや」

日々、思うこと。

202030

2015.8.30

 「202030」という言葉をよく聞くようになりました。これは、2020年までに指導的立場にある女性を30%まで増やすという、政府の目標です。30%という数値目標は、別に日本が独自に立てたものではなく、国連が1990年に出したものです。国連は1995年までに達成するよう決議しましたが、日本は2020年を目標にしました。

 男女共同参画社会基本法(1999年)ができ、その実行のための基本計画が5年ごとに改定されています。第2次の基本計画(2006年から実施分)にこの目標が明記されました。

 日本の女性が人間として幸せに生きてゆく基本的力は、かなりあります。他の国と比較して、数値化されてますが、149か国中25位です。ところが社会的活躍を組み込むとなんと、142か国中104位になります。政治分野の国会議員に占める比率や経済分野における管理職比率が、他の国に比べてガクッと落ち込むせいです。これをどう考えるか。数値じゃなく、適材適所という考え方もあります。次回はこれについて書きます。

                                  宮内ひさこ

 

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