宮内寿子「おはなしのへや」

日々、思うこと。

心が帰る場所

 今日も曇り時々雨もようです。8日の日は、夕方、雷が鳴り、一時土砂降りの雨でした。近所のお宅や知り合いの家に最近雷が落ちた話を聞き、ちょっと怖かったです。その後は、曇りがちで、10日の日は九州の大雨。異常気象はこれからも続くわけで、対策しないといけないようです。

 それにしてもお盆に向けて、お天気もすぐれず、6日の広島原爆の日、9日長崎原爆の日、12日の日航御巣鷹山墜落の日と続くと、色々考えてしまいます。15日は終戦記念日

 7月15日から8月2日まで開かれていたニューヨークのチェルシー展は、2014年に結成されたJCAT(Japanese Contemporary Artists Team)が主催するものでした。人が帰りたいというとき、本当はどこに帰りたいのだろうかという問いかけに応じる企画展「Home 心が帰る場所」。ディレクターはニューヨーク在住のARISA ITAMIさん。

 この展覧会とJCATを知ったきっかけは、枝画作家の柴沼清さんがこの展覧会に作品を出品したことです。「Home 心が帰る場所」という言葉は、心に残りました。父が亡くなる時、宙に向けて手を伸ばしました。私は、亡くなった祖母や伯父たちが迎えに来たのか、などと思いました。今は「帰る場所」に向かって手を伸ばしたのか、と考えています。

 ソクラテスプラトンの「イデア界」はそういう「心が帰る場所」なのかもしれません。物の本質の存在する世界がイデア界ですが、考え方としてはそういうことかと分かる部分がありました。でも、どうしてソクラテスはそれほどにイデア界に惹かれたのか、いま一つピンときませんでした。でも、人は「心の帰る場所」を求めている、探しているのかもしれない、と思うと納得します。

 お盆を前に、立て続けに昭和の大きな出来事が起こったことを思う時、そして40年後の12日の御巣鷹山の墜落事故を思う時、私たちの心は「帰る場所」を探し続けているのかもしれないと考えています。

                柴沼清作品「風」

h-miya@concerto.plala.or.jp