宮内寿子「おはなしのへや」

日々、思うこと。

虎塚古墳一般公開

 30日から、虎塚古墳が一般公開されています。4月2日までです。古墳というのは古い墓のことですが、考古学の発掘が進んで、墳丘を持つ墓が弥生時代にも存在することが分かり、定義が変わったようです。現在、古墳というと、「前方後円墳出現以降の、墳丘を持つ古い墓」を指すようです。被葬者は、地方の豪族が多いと言われます。

 虎塚古墳は、古墳時代末期の7世紀初頭の築造で、7世紀前半に追葬があったと推測されています。副葬品の貧弱さはそのせいではないかと言われています。東日本を代表する彩色壁画古墳です。未開口状態で石室内の環境測定が初めて行われ、現在も良好な状態で保存されています。

 古墳域は1974年(昭和49)に国の史跡に指定されています。史跡は、国の定めた文化財の6つの分類の中の記念物の一種です。分類は、有形文化財無形文化財民俗文化財、記念物、文化的景観、伝統的建造物群からなります。記念物の下位分類が、史跡、名勝、天然記念物です。史跡とは貝塚、古墳、昔の城跡などで、地域の歴上または学術上価値が高いものとされます。

 例えば、お城が残っていれば、有形文化財で、国宝とか重要文化財に指定されますが、同じ城でも建造物が残っていない部分は史跡として指定される、というようなことのようです。姫路城はそのいい例ですね。

      埋蔵文化財調査センターの展示室にあるレプリカ他(2022.4.30)

  2023年3月30日の上野(カミノ)公園の桜。4月1日にはかなり散り始めていました。

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