早くも10日が終わろうとしています。今年はどんな年になるのか。
哲学の授業のためにテキストを探していますが、なかなか思うようなものがありません。いわゆる教科書は、やはり読みにくいし、難しいです。かといって、新書でと思って幾冊かパラパラ目を通してみましたが、個人的には興味をひかれても、教科書として使えるかというと考えてしまいます。使いたい部分は何冊かに分かれてしまい、学校側からテキストとして指定されない限り、一冊をテキストにできないのはこの辺りから来ています。ただ、それぞれの部分を要約する形で話していくのも、それはそれで伝わりにくいものがあります。ベースとなる骨組みの部分は、文章化されていないと、後から振り返るのが難しいし、レジュメでは限界があります。さてさてどうしたものか。
私自身の今年のテーマは、「共通感覚と連帯」です。ケアにおける客観性をめぐる議論は、共通感覚と間主観性(相互主観性)がキーワードかなと考えています。客観性というと概念や論理に関わると考えますが、感覚もまた客観的なものと捉えることができると思います。この辺りを詰めていきたいと思います。
連帯はケアのコミットメントを考えるとき、キーワードかなと思います。その場合、ケアする側だけでなくケアされる側からの連帯の視点をどこに設定するのか。ローカルレジスタンスから連帯を考えるとき、ケアされる側も連帯の主体になってくるのではと思っています。
発達障害の問題も考えながら、放課後等デイサービスでの仕事に関わっていきたいと思っています。ここでの問題は、発達障害とはどういうことなのかから始まり、現実にどのような支援が可能かを個別的にどうやって見つけていくか。それらに共通する方法論はあるのか。まだまだ手探りを始めたばかりです。
でも面白いことも見つけたいなぁ。ワクワクする小さな楽しみ。小説も力のある作家さんのものは読みごたえはありますが、自分の感覚とぴったり来ないものは、それだけに疲れます。ファンタジーの世界で遊んでいたいとなると、何でしょう。アガサ・クリスティーのような推理小説家っていないかなぁ。
2022年11月24日 「ピカソとその時代」