宮内寿子「おはなしのへや」

日々、思うこと。

五島美術館

 本当に久しぶりに鰻を食べました。土用の丑の日に鰻を食べるのは、江戸時代からの風習のようです。平賀源内(1728-1780)が、その立役者と言われていますが、真偽はよく分からないようです。ともあれ、四立(立春立夏立秋立冬)の前の約18日間を土用といいますが、その間の丑の日を「土用の丑」といいます。現在は、「土用の丑」と言うと、夏の土用の丑の日を言って、鰻を食べる日、みたいになっています。今年は、7月23日(土)(一の丑)と8月4日(木)(二の丑)の2回あるようです。鰻は体力をつけるのにはよいと言われます。

 その後、五島美術館に行ってきました。東急電鉄の事実上の創業者と言われる五島慶太(1882-1959)氏が残した蒐集品を展示する私立の美術館です。展示されていた作品も面白かったし、素晴らしい価値のあるものも多いんだろうなぁと思いながら観覧しました。

 庭園は素晴らしかったです。多摩川武蔵野台地を浸食して出来た「国分寺崖線」上に位置する傾斜地で、そこに石仏が沢山ありました。五島慶太氏が自分の散策用に、自然環境をそのままにして、石塔や石仏や石灯篭を配置したものがベースで、できる限り変更しないで残されているようです。まさに足腰を鍛錬する庭でした。五島慶太という人を少し調べるて見ると、こういう庭が好みだろうなぁと思いました。剛健というイメージです。でもやたら石仏がありました。これは彼の両親が熱心な仏教徒であったことと関係があるのかもしれません。庭園を歩きながら、武蔵野の雰囲気を感じました。

         2022年7月10日 五島美術館入り口と庭園

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