宮内寿子「おはなしのへや」

日々、思うこと。

採点

 今日で9月が終わります。採点、漸く終わりました。授業のシラバスづくりは好きなのですが、逆に気分の乗らない採点は、やっているといろいろ分かります。こちらの意図がうまく伝わっていないことや、説明の難しさなど。それでも、学生が哲学の面白さを感じてくれていたりすると、嬉しいし、ちょっとほっとします。

 なんでもそうなのでしょうが、作る側の意図や意味と受け取る側の理解は必ずしも一致しません。それでもそこにある「場」が生まれるのは事実で、そこから、別の展開が生まれます。試験で自分の出したテーマがどう展開されているかを通して、こういう風に受け取られるんだなぁと考えます。「長く生きることと良く生きること」というテーマは、エッセー風になってしまい、読みながら考えこみました。そういう意図ではなかったんだけど‥‥。

 明日から、10月。神無月って、どういう意味なのでしょう。「無」の文字が入っているので、神様が出雲大社に出払っていて「居ない」という解釈が一般的ですが、でもこの「無」は「の」の意味のようです。6月の水無月と同じ解釈で、「神の月」つまり、神祭りの月の意味とも言われています。

 取りあえず、採点終了で、秋と言えば‥‥。ちょっと解放感です。

h-miya@concerto.plala.or.jp