宮内寿子「おはなしのへや」

日々、思うこと。

「形」

 今日は曇って涼しくなり、夕方は半袖では寒いくらいです。明日はまた真夏日予報ですが、こうやって少しずつ秋が深まっていくのでしょう。来月21日立ち上げ予定の多世代サロンの打ち合わせをしました。ほぼ、準備段階で話し合うべきことは終わりました。何かを立ち上げるというのは、いろいろ細かいことで詰めることが多く、打ち合わせの時間をオーバーしました。

 社協登録なので、結構、書類の約束事があります。「形」に捉われないこと、と言われますが、「形」がないと始まらないのも事実です。「形」に救われる部分も多いですが、また「形」が制約になることも事実。

 昨日生けた花の写真を載せます。教えてくれている先生の流派は池坊です。池坊には立花・生花・自由花という三つの様式があります。私はほぼ自由花で生けていますが、時々生花を教えてもらいます。立花はまだやったことがありませんが、立花正風体は最も古い形で、室町時代に成立した様式です。立花も生花も生け方に決まりがあります。その美しさには、やはり伝統美とそれを構成する天性の才を感じます。私自身は、まだ観照段階で、自分からやってみようというところまでいきません。その約束事にしんどさを感じてしまいます。でも、見飽きない美しさと見事なまでの形の完成を観とることが出来ます。自由花だけやっていると、やはり自分の傾向性が崩せず、マンネリ化を感じます。「形」というのは、導入部であり、かつ展開をその都度助けるものなのかもしれません。

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   白い花はクルクマ、赤い実はハナナス、造形的模様の葉がマコヤナ、そしてスチールグラスです。

h-miya@concerto.plala.or.jp