宮内寿子「おはなしのへや」

日々、思うこと。

インプロ・ゲームと表現

  今日は晴れて空気が乾燥していました。洗濯物がよく乾きました。昨日は仕事でしたが、14日の仕事から毎日出かけていて、その最終日、かなり疲れが出ました。採点をしなければならないのですが、今日も午後から夕方出かけていて、出来ませんでした。明日はやるぞ。

 ところで、15日、16日と茨城大学の水戸キャンパス社会連携センターで開催された公開講座「インプロ・ゲームと表現」に参加しました。講師は茨城大学教育学研究科教授の正保春彦さんと、インプロ・ワークス代表の絹川友梨さんです。一日目は正保先生が担当し、二日目は絹川さんが担当で正保先生も参加者として出席。10時開始で、17時過ぎまで、間に取ったお昼休憩1時間、小休憩午前10分、午後10分で、それ以外はほぼ立って動いていました。まあ、よくぞ続いた、と後から思いますが、でも楽しかったです。下が2日目の内容です。講師はインプロ・ワークス代表の絹川友梨さん。

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 1日目の最初にやったのは、二人組になってやる手合わせでした。両手を合わせてから、それぞれで拍手を1回してまた手合わせします。次は拍手2回で手合わせして、順々に拍手の回数を5回まで増やし、その後4回拍手手合わせ、3回拍手手合わせで、1回拍手手合わせまで減らしていきます。間違えたら最初からやり直し。この単純な遊びが意外に難しく面白いのです。その後も次々と5時まで、色々やりました。

 2日目は、絹川さんが講師で、同じように盛りだくさんでしたが、内容は上の写真のようなものです。最初は、はい・いは・どん。3人一組になって、二人が向き合って、もう一人が号令をかけます。向き合った二人は手をミルフィーユのように交互に重ねます。「はい」で一番下の手が上、「いは」で一番上の手を下にします。「どん」で一番上の手が下の手を叩くので下の手は逃げます。逃げ遅れた手は叩かれます。最初は自分で自分の手を叩いたりしてしまいますが、慣れてくると上手に逃げられるようになります。これも単純ですが、みんなわぁわぁ言いながら盛り上がりました。

 ワン・ワードは、前日にもやりましたが、5人くらいで組になって、一人ワン・ワードで話をつないで作っていきます。例えば、「昔々」「あるところに」「きれいな」「かえるが」「いました」というように勝手に思いついた言葉を順次言っていきます。最初言い始めた人も自分のイメージからずれていっても、回ってきたらその前の人の言葉を受けて軌道修正して、話をつないでいきます。いつの間にか、自分が思っていたのと違う方向へ話が展開していきますが、そのうち5人のイメージクラウドが何となく合致して、お話に落ちがついたりします。

 インプロ(即興演劇)は正解のない展開を特徴としています。状況に応じて、他の人の力に乗っかって対応していく活動です。ですから、短いドラマ作りでも、振り返りでは良いところを褒め合うことに意味があります。というのも、どうしたら良かったか、後から考えて「こうすればよかった」と話しあっても、状況が異なったら使えないからです。マニュアル化は意味がない、それでは即興にならない、というのが絹川さんからの指摘でした。

 また、自分にだめ出ししたり、自分の意識の中でいろいろ考え始めたら、それを押さえることをやります。状況に反応すること、まずは言葉を発したり、行動してしまうこと。結果は後から付いてくるし、他の人が助けてくれる。他の人や周り全体の動きに意識を持っていくこと。

 確かに、自分の思うようには現実は動いていないのに、結構自分の中で空回りしているのが実状だなぁと思います。自分の中に空白を作ることの難しさとその豊かさを感じました。今までも、何となくは気付いていたことですが、より自覚した感じです。まだ、体得までは行きませんが。

 17日は月に一回の生け花の集まりでした。

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      17日に生けた花。染雪柳・トルコキキョウ・リンドウ・ワレモコウ

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