宮内寿子「おはなしのへや」

日々、思うこと。

「居る場所」を変えること

 今日で8月も終わりです。7月から新しい施設で働き始めて、あっという間に2カ月が経ちました。老いをどう生きるか、どこで最期の時期を迎えるか、いろいろ考えることが多かったです。

 状況によって、必ずしも自分の家で最期を迎えられないことはあります。それでもできるだけ、地域に根ざした自分の家での生活がベースになることが望ましいのでは、と思います。それを周りがどう支えられるか、そこに課題があります。

 それと本人の周りとの関係づくり。新しい環境に自分から入って行った人たちの方が、上手く行くのかもしれないと思わさせられる例を最近見聞きします。そこには、新しい環境に適応しようとする自分の意志が働いているからだと思います。そういう積極性や自発性は、生き生きとした関係性を築く原動力になるのでしょう。さらに自分のやり方に拘らず、自分を変えて合わせていこうとする部分も当然重要で、年齢を重ねると苦手になっていく部分です。

 幾つになっても、感動することは重要だと思います。場所を変えることはその感動を呼び覚ます、最も効果的な方法なのでしょう。だから旅することは感覚をリセットするのに役に立つわけです。さらに移住となれば、日々発見なのでしょう。もっとも、上手くその場所に適応出来れば、なのでしょうが。

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