宮内寿子「おはなしのへや」

日々、思うこと。

戯曲を読む会

 連休は終わりました。終わってしまうとあっけないです。でも昨日は、面白いワークショップに参加しました。【令和最初の!GW最後の日の!戯曲を読む会】というワークショップで、『マクベス』(シェイクスピア作、松岡和子訳)を「原則ノーカット」で読み通す、というものでした。

 ファシリテーターの長山泰久さんから、「芝居はしないこと」「ニュートラルな読み方をする」「文字を追うことに徹する」「気持ち良くなりすぎない」という条件を提示されて、輪読が始まりました。すると音楽が流れて、リズムが刻まれ、だんだんと感情が高揚していきます。声と感情のストレッチのような、不思議な体験でした。でも、参加者16名の声が声を追っていくというような状況は、心地よいものでした。

 演劇の世界には疎いのですが、こういうワークショップは面白いと思いました。演劇をするまでは行かなくても、戯曲を輪読するという体験は心地よかった。ファシリテーターの力量もあったと思います。長山さんは水戸芸術館演劇部門の企画制作を1994年から2004年まで務めています。その前にはイギリスで、俳優育成のためのトレーニング、ワークショップを学んでいます。2004年以降は、松本市民芸術館開設に携わり、その後も新国立劇場演劇研修所やこまつ座を経て、現在はフリーで活動をしています。

 演劇という世界に関わる関わり方の多彩さ。その一端を垣間見た思いがしています。

f:id:miyauchi135:20190507191609j:plain            5月7日の平磯海岸

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