宮内寿子「おはなしのへや」

日々、思うこと。

介護士って?

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         2019年3月18日 弘道館公園 今がまさに盛りで圧倒されました。

 今日(20日)は晴れて暖かく、春というより初夏に近いようです。でも、週末は一気に10度くらい下がるようで、体調管理気をつけないと風邪ひきそうです。少し、のども痛むので。

 介護士の仕事って何なのだろうと、折に触れ考えています。子どもの放課後デイなどでも介護士の資格が活かせます。養護教員から話を聞いていると、介護士の仕事と重なる部分が多い。介護士というのは要介護者の生活の伴走者だと思います。教育でも、古代ギリシアでは子どもに就き添いながら躾をする教僕(パイダゴゴス)という存在が居ました。教育の原点には、伴走者という発想があるのではと思います。

 カントは『教育学講義』の冒頭で、「人間とは教育されねばならない唯一の被造物である」「人間は教育によってのみ人間となることができる」と言います。この人間とは、カントの根本の三つの問い「私は何を知りうるか?」「私は何を為すべきか?」「私は何を希んでよいか?」(純粋理性批判)が収れんされる第四の問い「人間とは何であるか」(『論理学』)の「人間」のことです。「私」が主語の3つの問いが、「人間」が主語の問いに収れんされることへの疑問は、カント研究者が言及していますが、私も、突然問いが飛んだという感じがします。ここはこれからも考えなければならない問題だと思います(やはりカントは戻っていく何かだと感じています)。

 ともあれ、教育も介護も根源的問いとして、「人間とは何か」があると感じます。そしてその実践には、伴走者としての側面があるのではないでしょうか。 

h-miya@concerto.plala.or.jp