宮内寿子「おはなしのへや」

日々、思うこと。

サービス付き高齢者向け住宅の見学

 昨日、今日と暑い一日でした。今日は水戸にあるサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)と特別養護老人ホームを見学してきました。同じ敷地に両方ともあり、デイ・サービスの施設もありました。

 サ高住は民間が運営するバリアフリーの賃貸住宅で、自立あるいは軽度の要介護高齢者を受け入れています。地域包括ケアシステム拡充の施策として、2011年に創設されました。60歳以上の高齢者か要介護認定を受けた60歳未満の人を対象にしています。個室は原則25m2以上、廊下幅78cmなどの規定があります。確かに、広々としたスペースが確保されていると感じました。2011年以前に見学した幾つかの自立型の有料老人ホームは、もう少し狭かったと思います。

 サ高住には一般型と介護型があり、今日見学したところは一般型です。介護サービスを受けるときは、外部の在宅介護サービスを受ける形をとります。普通の居住スペースを賃貸借契約するのと基本は変わりません。ただ安否確認と生活相談が付いた賃貸借契約であり、高齢者が入居を拒否されることがないというメリットがあります。外出も自由です。

 サ高住のデメリットと言われるものに、介護度の重度化や認知症状の進行によって住み続けることが出来なくなるということがあります。今日見学したところは、同じ敷地に特別養護老人ホームが敷設されているので、そちらへも移行しやすいというメリットがあると感じました。もちろん特養は要介護3以上でないと入れませんし、順番待ちということにもなると思いますが、介護度が上がってきたとき゚、早めに申し込みをしておくこともできると思いました。それとデイ・サービスなどを利用していると、そこでサ高住以外のスタッフとの接触もあり、環境の変化を最小限に抑えることもできます。

 ただそういう環境に高齢者が固まって住むことの楽しさはどこにあるのか、と考えます。特養の施設長さんともいろいろ話して、自由スペースを地域の子どもたちに開放することを手探りしているという試みに共感しました。高齢者と子どもの交流の場を作れるなら、そこに高齢者の集まる施設の楽しさの一つが生み出されるのかもしれない、それもかなり本質的な楽しさが、と感じました。

h-miya@concerto.plala.or.jp