宮内寿子「おはなしのへや」

日々、思うこと。

エゴグラム

 今日は夕方いきなり強い雨降りになり、雷までなりました。すぐに雨は上がりましたが、ズボンのすそが濡れて、冷たかったです。

 さて、エゴグラム。これはエリック・バーン交流分析における自我状態をもとに、高弟のジョン・M・デュセイがグラフ化する方法を考案した性格診断法です。交流とはコミュニケーションの流れです。

 人の心をバーンは三つに分類し、デュセイがそれをさらに細かく五つに分類しました。バーンは自我をP( Parent、親)、A(Adult、大人)、C(Child、子ども)の3要素に分けました。デュセイはPの部分を、厳しい親CP(Critical Parent)と養育的親NP(Nuturing Parent)に分け、Cの部分を自由奔放な子どもFC(Free Child)と従順な子どもAC(Adapted Child)に分けました。エゴグラムとは、パーソナリティのそれぞれの部分の関係と、外に放出している心的エネルギーを棒グラフにしたものです。最初は勘でエゴグラムを描いていたそうです。

 エゴグラムが日本に伝わって、杉田峰康さんが、エゴグラムのチェックリストを作成して、質問紙法のエゴグラムが考案されました。全部で50問の質問に「はい、いいえ、どちらでもない」で答えます。簡便さと性格の構造分析としてよくできていることから、応用範囲は広く、様々なカウンセリングでも用いられています。

 明日の授業では、自分から見た自己理解と他人から見られた自己(他己)理解を、このエゴグラムを使ってやります。そして、折れ線グラフ化して、両方の関係を見ることで、自己の持っている問題性に気づくきっかけにしてもらうつもりです。

h-miya@concerto.plala.or.jp