宮内寿子「おはなしのへや」

日々、思うこと。

乾燥芋作り

 昨日、デイで乾燥芋作りをしました。使った芋は紅はるかで、蒸したサツマイモの皮をヘラで剥くと、あめ色のしっとりした中味が出てきます。それを1センチ間隔にピアノ線を張った裁断機で、繊維を切らないように裁断し、すだれに広げて、7日間くらい風通しのいいところで乾燥させます。夜は夜露に濡れないように軒下か、屋内に入れておきます。

 日本の乾燥した冬にしかできないものです。夜冷えて、昼間太陽によって急激に温められて水分が表面に浮き出てきたところを、風で乾燥させます。こうして6日後くらいには表面が乾燥して締まって、中には水分が残ってしっとりしたあの干しイモが出来上がります。

 利用者さんは慣れた方が多く、皮むきも上手で、裁断した芋を素早くきれいにすだれに広げていました。最初椅子に座ってやっていた方が、夢中になってくると椅子から降りて座り込んで、広げていました。身についた技(手続き記憶)は最後まで残るといわれますが、本当にその通りです。おいしく干しイモが出来上がるのが楽しみです。

h-miya@concerto.plala.or.jp