宮内寿子「おはなしのへや」

日々、思うこと。

授業のワークを通して

 20日に看護学校で、人間関係論の授業をしました。100人クラスでの授業は久しぶりで、結構疲れました。40人くらいだと、学生の反応が分かり、それに合わせて軌道修正ができますが、100人になると、初回ということもあり、最初の1時間は私が一方的に話すことから始まりました。残り30分は、学生に話し合いをしてもらいました。これが面白かったようです。

 金銭、健康、愛情、学歴、名誉、権力、誠実に対して、自分の順番をつけてもらいます。それから5、6人グループで、それぞれの順位を書きだしあって、その後、グループの順番をつける話し合いをしてもらいました。グループの順番は、決まらなくてもいいことを伝え、重要なのは話し合うことであって、多数決は取らないように伝えました。グループで順番を決める話し合いが、面白かったようです。そういう風に考えるんだという発見があって、人それぞれであることの面白さを発見できたようです。

 話し合いに夢中になっているのがよく分かりました。あるグループの感想にこういうのがありました。リーダーシップをとっている学生の価値順位とグループの価値順位が一致していて、面白いと感じたと同時に、自分は6番と7番の順位付けには違和感がある、と。逆にリーダーシップをとっていた学生は、そういう微妙な行き違いには気づかなかったようです。友人同士なので似た考え方になった、とリーダーシップを取った学生は書いていました。

 リーダーシップにはいろいろなタイプがあります。交互にリーダーシップを取り合うようなワークもやれたらいいと思っています。これからも授業の中でワークを何回かやりたいと思っていますが、学生たちがどのような気づきをしていくか、興味があります。

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