宮内寿子「おはなしのへや」

日々、思うこと。

2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

哀切

志村けんさんが亡くなりました。70歳、うーん、何と言ったらいいのか。昨日からテレビの民放は、このニュースで持ちきりです。コントに対するストイックな姿勢が伝えられています。道半ばでの逝去。でも魂はまだ今の状況を見守っていて、「だいじょうぶだ~…

錆を落として、身軽になっていくこと

高齢者のケアに関わって、ケアの原点とは何かを改めて考えています。子どもを対象にしたケアとの違いは何なのか。登山の支援と下山の支援には違いがあると同時に、支援として同じものもあると思います。それは何なのでしょうか。 高齢者ケアで思うようになっ…

国立ひたち海浜公園

朝方は雨がちらついていましたが、お昼頃から晴れ間が出て来て、風は冷たくてもお天気になりました。書かなければならない短い論文があるのですが、ついつい他のことをしてしまいます。 3時過ぎに、国営ひたち海浜公園に行って来ました。すっかり晴れて、気…

「歌カルタ」

昨日・今日はサ高住での勤務日でした。今日は、午後のレクリエーションで、歌カルタをやりました。参加者から思い出に残る曲をそれぞれ上げてもらい、その歌手名をカードに書きます。例えば、『誰か故郷を想わざる』。これは霧島昇の歌です。「花摘む野辺に…

彼岸会

今日はお彼岸のお中日でした。墓参りして来ましたが、何となく雰囲気が静かでした。それなりに人は出ていたのですが、粛々と墓参りしている感じでした。何なんのでしょうね。新型コロナウィルス対策として言われている、人との距離とか騒いで盛り上がらない…

旅立たれた方へ

体調を崩された入居者さんが、搬送先の病院でお亡くなりになりました。93歳、数えで94歳でした。甚(ジン)さん(仮名)とお呼びしておきます。何となくこの漢字が当てはまるような感じの方でした。お亡くなりになってから知ったことですが、お子さんを4人無…

『パンセ』版の変遷

「力のない正義は無力であり、正義のない力は暴力である」 なんか最近見たドラマで聞いた言葉ですが、これは『パンセ』の中にある言葉です。ラフュマ版103にありますが、ブランシュヴィック版では298です。ブランシュヴィック版ではこの前後に正義をめぐる覚…

パスカルとデカルト

ブレーズ・パスカル(1623-62)は、神話や魔術の世界から解放された近代的人間観が成立していく時代に生きた思想家です。同時代の著名な思想家と言えば、ルネ・デカルト(1596-1650)がいます。 『パンセ』はパスカル自身が書いた本ではなく、彼が残した膨…

人生からテイクオフ

体調を崩していた利用者さんの急変の知らせはまだありません。次の勤務時、どういう結果になっているか、ちょっと怖い感じもしています。高齢の方は、徐々に体力が落ちていきますが、病気などで急激に体力が落ちたときは気力で持ち直すことも多く、いきなり…

サチュレーション

先日の勤務時、入居者さんの体調が気になる状態でした。もともと在宅酸素療法の適用者で、移動時には携帯用の酸素ボンベを使っています。年齢的にも心配な方です。サチュレーションが90%という状態が、ここのところ続いていたようですが、先日は、朝、さら…

世界の中での活動の復権

このところ、新型コロナ・ウィルス肺炎への対応で、人の動きがかなりセーブされています。トレーニング・ルームが閉鎖されているので、身体が動かせず、肩こりが解消しません。出来るだけ、歩くようにしています。 さて、ハンナ・アーレントの『人間の条件』…

h-miya@concerto.plala.or.jp