宮内寿子「おはなしのへや」

日々、思うこと。

2017-06-01から1ヶ月間の記事一覧

黄金のアデーレ 名画の帰還

これは、ナチスに奪われたグスタフ・クリムトの名画「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像Ⅰ」を取り戻すために、オーストリア政府を相手に返還訴訟を起こした女性の実話をもとに作られた映画(2015年)です。アデーレの姪で、現在はアメリカに住む82歳のマリ…

教えるということ

教えるということを、高齢者ケアの現場で改めて考えています。教育では教育者と被教育者(以下学習者)の間に、教材があります。この教材にあたるものは、高齢者ケアの場合は何なのでしょうか。 教師が教材研究を行うのは、もちろん教えるためですが、それは…

自衛隊明記の危うさ:九条方式は越えられるのか

東京新聞5月21日の総合(2頁)に、憲法学者の石川健治・東大法学部教授のインタビュー記事が載っています。自衛隊明記の危なさを、統治機構の論点から整理しています。統治機構は3層をなしていて、1層目は「権限はあるか」、2層目は「権限に正統性は…

決められる国会?

今日は晴天で、それほど暑くなく、気持ちのいい一日でした。昨日と今日の新聞をまとめて読みました。昨日の宮子あずささんの「本音のコラム」では、共謀罪の問題が扱われていました。 「共謀罪」の議論は、「社会の安全か人権か」の単純な二者択一ではないと…

アドラー心理学

今日は午後、利用者さんたちと一緒にたこ焼きを作って、おやつにしました。皆さん、たこやネギを切ったり、粉を混ぜてたこ焼き器に流しいれ、トッピングしたりして、楽しそうにおやつ作りをしていました。自分たちで作ったたこ焼きは美味しかったようです。…

アカシアの雨がやむとき

共謀罪の趣旨を盛り込んだ組織犯罪処罰法改正案が参議院を通過し、7月11日にも施行されるというニュースを見ました。特定秘密保護法、安保関連法と、国民の多くの不安と反対を押し切っての法律の成立施行が続いています。 西田佐知子の「アカシアの雨がやむ…

大洗の原子力機構事故から:知識は力?

大洗・日本原子力研究開発機構の事故で、作業員5人が内部被ばくしました。そのうち50歳代の一人の肺から、22000ベクレルの放射性物質プルトニウム239が検出されたと発表されました。その後、36万ベクレルとも報道されています。プルトニウム239の半減期は2万…

ハンナ・アーレントの「誕生」の概念

人間は泣きながら生まれてきます。死んで行くとき、笑みを浮かべてあるいは穏やかにあるいは苦悩であれ怒りであれ、奈良東大寺戒壇院の四天王のような昇華されたお顔で亡くなりたいものです。それが人生を生き切ったということなのではないでしょうか。人間…

ボランティア

仕事場の施設に、高校生がふれ合い祭に参加するための打ち合わせに来てくれました。彼らは実行委員会を立ち上げ、イベントを企画して参加してくれます。今回は2回目の参加で、実行委員が26名います。その他にも当日ボランティアも大勢参加してくれるようで…

ちぎられた縄

昨日(4日)、常陸太田市の劇工房橋の会第20回公演『ちぎられた縄』を観てきました。1956年に文化座が公演して、千秋楽には観客があふれ、一ツ橋講堂の扉を開けての上演だった作品です。原作は福岡県生まれの戦争文学の代表作家、火野葦平です。火野は196…

『不思議なクニの憲法』2回目視聴

今日、『不思議なクニの憲法』の2回目の視聴をしました。1回目とは違った部分に関心が行きました。そして、以前から憲法改正のための自民党草案の訳の分からなさが、のどにつっかえた骨のようになっていましたが、少しその基本精神が理解できたような気が…

h-miya@concerto.plala.or.jp