宮内寿子「おはなしのへや」

日々、思うこと。

那須ステンドグラス美術館

 12月の那須はそれほど混んでいなくて、寒さも思ったほどではなく良かったです。ウェルネスの森那須に一泊して、翌日(14日)、那須ステンドグラス美術館を見てきました。同じ敷地のセント・ミシェル教会に立ち寄ってから、美術館に入りましたが、聖書に由来する物語を描いたステンドグラスの数の多さと、美しさに圧倒されました。

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「キリストの昇天」(1870年、イギリス)。小さなケルビムたち(智天使)がキリストの昇天を助けている

 

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左側「受胎告知」:大天使ガブリエルがマリアに神の子を宿すことを知らせている

中央「復活のキリスト」:ゴルゴダの丘で十字架に架けられたイエスが3日目に復活した姿

右側「オリーブ山の麓での祈り」:最後の晩餐後、キリストが神に向かい祈る姿。剣を抱えて眠っているのがペテロ、ペテロの後ろにヨハネヤコブが描かれている

 美術館のセント・ガブリエル礼拝堂では、100年以上前に作られたドイツ製のオルゴールの演奏と、ソプラノ歌手橋本美香さんのミニコンサートを聴きました。彼女は着物姿で賛美歌を2曲歌いましたが、日本の演歌や「千の風になって」も歌い、聞き惚れました。礼拝堂の雰囲気に合っていました。12月の教会行事といえばアドベントです。

 キリスト教西方教会で、クリスマスイブの4週間前から行われるアドベント。「到来」を意味するラテン語のAdventus(アドベントゥス)から来ています。人間世界へのキリストの到来を表現しています。松山東雲短期大学プロテスタント系)に就職したとき、週1回チャペルアワーがあり、アドベントの行事に初めて出会って衝撃を受けたことを思い出しました。キリスト教を信仰しているわけではない私も、その厳かで美しい行事に心惹かれました。こういう風にして信仰心は育てられるのかな、と思った記憶があります。

 セント・ミシェル教会では本格英国式挙式ができるそうですから、ここの教会は聖公会の系統に属するのでしょうか。イングランド国教会の系統に属する教派です。カトリックプロテスタントの中間に位置付けられるようです。でも、本当に宗教的なこと知らないなぁと、改めて思いました。

 セント・ラファエル礼拝堂ではパイプオルガンの生演奏が聴けました。アルベルト・シュヴァイツァーもオルガンの奏者としても有名だったなぁ、と唐突に思い出したりしました。ここのバラ窓は素敵でした。圧巻は左壁面のアンティークステンドグラス。これを見れただけでも行った甲斐があったかも。

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