車を車検に出したら、えーという金額が見積もりで出てきました。廃車にして、軽に変えようかと、今、見歩き始めました。でも、疲れますね、軽のこと何にも知らないなぁと、思い知らされています。
さて、金子みすずの『私と小鳥と鈴と』の「みんなちがって、みんないい」については、以前にも書きました。この部分は現代では、ある種、コモン・センス(共通感覚としての常識)と言えると思います。ただこれはそのままでは、お題目になってしまいます。みすずの詩の力は、この最後の行、フレーズにみずみずしさ与えていると思います。でもこの組み合わせ、どこから出て来ているのでしょうか。みすずの個人的体験やあこがれでしょうか。でも、なんか納得してしまうのは、感性の共通性にも関わるのか。この頃、米津玄師の「Lemon」をよく耳にします。私も好きなので、すぐ気が付くのかもしれませんが。この詩も、共感する人が多いのは、同時代の感性の共通性に関わるのでしょうか。
人間の複数性の承認は現代の正義論(ロールズ流)の前提であり、ハンナ・アレントは『人間の条件』の中で、人間の多数性について、平等と差異を言います。等しくなければ理解しあえず、しかし違いがなければ、自分を理解してもらおうと言葉を使ったり、活動したりはしない、と書きます。この差異に関して、他者性と差異性(これは別もの)があり、それが人間では唯一性となります。